初詣、七五三、厄除け、上棟式と様々な場面で、神社や寺院から授与されることがある破魔矢。
しかし、神棚がある家庭も減っていて、どこにどのようにして飾ればいいのか悩んでしまいますよね。
そんな破魔矢の飾り方についてご紹介します。
1.みんなが集まる場所に破魔矢を飾る
破魔矢を飾ろうと思った時にまず悩むことは、どの部屋に飾ればいいのかということではないでしょうか。
初詣や上棟式など、家族として授与されたのか、七五三や厄除けなど個人で授与されたのかによっても変わってきそうですよね。
しかし、こうでなければいけないという厳密な決まりはなく、みんなが集まるリビングや人の行き来がある玄関などが好ましいとされています。
破魔矢には、悪いものから人や家を守るという意味があるので、あまり人が行かない部屋に飾るより、頻繁に人目に触れる場所の方が好ましいのは納得できますね。
みんなが集まる場所に飾ることは、誰でも簡単に実行できそうですよね。
2.大人の目線より高い場所
神様の分身とされている破魔矢を見下ろすような場所に置くことはあまり良くません。
神棚があれば一番良いのですが、最近の家庭には神棚はない場合が多いと思うので、悩みどころですよね。
神棚がない場所は、自分で簡易的な棚を設置してもいいですし、賃貸に住んでいるなどの理由で棚を設置できない方は、背の高い家具の上に置いても良いでしょう。
また、破魔矢立てというものもあるので、利用してみるのも良いかも知れません。
破魔矢立てとは、破魔矢を真っ直ぐ立てて飾っておけるもので、専用のものなので安定して美しく破魔矢を飾ることができます。
基本的に神棚に付けて使用するものですが、家具の上や鴨居に設置することも可能です。
倒れたり落下したりすることを防ぐ意味でも、とても便利な品物なので、神棚を設置するまではできないけれど、しっかりと破魔矢を飾りたいという人にオススメです。
3.その年の凶の方角に向ける
次に気になるのが、飾る方角ですよね。
基本的には、どの方角に飾っても良しとされています。
家庭によって飾れる場所も限られると思うので、あまり気にせずに、無理なく飾ってください。
しかし、せっかくだから意味のある方角に飾りたいという方は、その年に「凶」とされている方角に向けて飾ると良いでしょう。
破魔矢は、魔除けのためのものとして授与されたり贈られたりするものなので、悪い方角に向けて飾るのです。
2017年であれば卯の方向である東に向けて飾りましょう。
また、上記の内容とは正反対では?と思えますが、頂いた神社や寺院の方に向けて飾るというやり方もあります。
上棟式や厄除けですと、人により凶の方角が違うこともありますし、方角については宗派などにより諸説あるので、授与して頂いた神社や寺院に直接確認してみるのが、一番安心できるでしょう。
授与して頂く時に、方角について説明がある場合も多いので、疑問があれば、その時に尋ねてみるのも良いかも知れません。
4.清潔を保つ
基本的なことですが、意外と見落としてしまいがちなのが、掃除が行き届いた清潔な場所に飾ることです。
飾ろうと思った時に、場所や飾り方にばかり気を取られて、飾る場所がホコリだらけでは良くありませんね。
まず、飾る場所をキレイに掃除してください。
高いところは掃除がしにくく、普段あまり目にもつかないため汚れていることが多いですよね。
そして、厄年の1年間など長期に渡り破魔矢を飾る場合は、破魔矢自体にホコリがたまりますので、定期的に掃除しましょう。
破魔矢を飾る時には、神様が居心地の良いようにと考えて飾ると良いそうです。
そう思うと自ずと清潔を心がけることができそうですよね。
5.下に置く場合は床の間に
どうしても高い位置に飾ることが困難な場合、和室に床の間がある家庭は、床の間に飾っても良いでしょう。
ただ、その時もできるだけ目線より高い位置に飾れるように工夫してみましょう。
壁にフックを付けて横にして飾る方法や、長く大きい破魔矢の場合は、下に台になるようなものを置いて立て掛け高さを出し、羽の部分だけでも大人の目線より高くなるように工夫するのも良いでしょう。
また、男の子のいる家庭でお正月にケース入りの破魔矢を飾る場合も、床の間に置くのが一番好ましいです。
床の間がない場合は、少し高さを出せるような台の上に置いたり、敷物を敷いた上に置くなどして、床に直に置くことはできるだけ避けた方が良さそうです。
台の上にガラスケースを置く場合は、安定しているかしっかり確認し、転倒の危険など無いように気をつけましょう。
家を新築したから、厄年だからと初めて破魔矢を飾る方も多いでしょう。
破魔矢を素敵な場所に飾ろう
神様の分身と言われると、どのように飾るのが相応しいのか悩んでしまうことと思いますが、意外にもこうでなければいけないというかたい決まりはありません。
また、宗派などによっても考え方は様々なので、神様に失礼のないようにという気持ちを持って飾れば安心してよさそうです。