嘔吐する夢を見るのはあまり気分のいいものではありません。
それに「寝る前に食べたものが悪かったのかな?」「ちょっと食べ過ぎたかな?」などと軽く考えてしまいがちですが、実は嘔吐する夢にはそれ以上に複雑な意味が隠されているのです。
1.どうしても納得できないことがある
夢の中で嘔吐するというのは身体のトラブルが原因だと考えられます。
ただし、身体といっても肉体的な面だけとは限りません。
特に嘔吐してしまう夢を見た場合には、精神面での不調が考えられます。
特に、悩み事があったり、一度はうなずいたり納得したりしたものの、よくよく考えるとどうしても納得できない、本心からうなずけないといった出来事があると、それが嘔吐という形で夢に出てくることがあります。
誰かと食事をしているときに嘔吐するというのがその典型的なもの。
周囲との和を乱したくない、できるだけ空気を読んでその場に合うように行動しているといったことはないでしょうか。
また、周囲とはうまくやっているつもりでも、心からくつろげなかったり、安心できなかったりといった場合には、自覚していなくても心が少しずつ疲れているという可能性があります。
嘔吐する夢を見た場合には、信頼できる人に相談したり、日ごろから気になっていることを話してみたりしてはいかがでしょうか。
2.リセットしたいことがある
元々、嘔吐というのは病気だけが原因ではありません。
何か悪いものを食べたときにそれが身体の中に残ったりしないようにするというのが嘔吐の役割。
つまり、健康で元気に過ごすためには、嘔吐というのは人間にとって必要な機能です。
夢の中でもそれは同じことで、もし嘔吐する夢を見た場合には、人間関係や仕事、恋愛など、一度リセットしたいことがあるという欲求の表れかもしれません。
自分では満足できる暮らしを送っているつもりでも、心の底では不満を持っていたり、今の自分では納得できない、満足したいという願望が嘔吐という形で現れることがあります。
また、食べたものがまずい、変な味がして吐くという場合には、特に周囲の人たちへの不満が現れている可能性があります。
仲良くしているし、特に不満はないけれど、といったぬるま湯のような環境を自分自身が変えたいと願っているのかもしれません。
どれだけ安心できる環境であっても、さらなる成長のためにはその場所を出ることも必要です。
もし嘔吐した夢を見た場合は、改めて自分の周囲の環境に目を向けてみてもいいのかもしれません。
3.変なものを吐く夢は?
嘔吐する夢を見る場合、時に普段は口にしないものを吐いてしまうという場合があります。
その代表的なものが虫。
虫を吐くというのはグロテスクで、何か呪いでも掛けられているように思ってしまいますが、夢の中で虫を吐くというのは、実はよい暗示。
今まで自分を悩ませていたものや、苦痛の原因だったものが浄化されるきっかけになります。
健康面や恋愛関係など、どうしても断ち切れなかったものとお別れできるかもしれません。
また、血を吐く夢も吉夢です。
血は夢の中では生命力や財産などの象徴とされていて、鮮やかな血を大量に吐くという夢は、自分の中のパワーがみなぎっていたり、思いもかけない財産が手に入るといった予兆になります。
それも血の色が赤く、血の量が多ければ多いほど、多くの成果を手に入れることにつながります。
このように変なものを吐く夢は基本的には吉夢となりますが、それ以外のものを吐いた場合には、ちょっと注意が必要です。
例えばねじや釘を吐いた場合、自分の発言が誰かを傷つけたり、誰かのうらみを買っているという暗示です。
自分では大したことのない言葉のつもりでも、聞いた人はそうは受け取らず、うらみを募らせているかもしれません。
もし、そういった夢を見た場合には、自分の発言には注意したほうがよさそうです。
4.吐いた後の気分も重要
嘔吐する夢では、吐いたあとにどんな気分だったかが重要になります。
もし嘔吐した後、悪いものが出ていくような感覚があったり、吐いたことによってスッキリした気分になっていたら、それは困難やトラブルから解放されるという吉夢です。
ずっと悩んでいたことや困っていたことが解決したり、病気が快方に向かったり、これまで頑張って来た成果がもうすぐ手に入ったりといったことを暗示しています。
逆に吐いた後も気分が悪かったり、気持ち悪さが残っていたりする場合には注意が必要。
これは心身に大きな疲労がたまっていたり、これから大きな困難が訪れるというサインです。
また大きなストレスを感じているという証拠でもありますので、吐いた夢を見たときには、それがどんな気分だったかということを確かめてみましょう。
嘔吐する夢の意味を知ろう
嘔吐する夢はおかしなことが起きるのではないかと不安になるものですが、実は悪い意味だけでなく、良い前兆となることも少なくありません。
そのときの状況や自分の気分がどうだったかなどに注目すると、これからやるべきことが見えてくるかもしれませんね。