3.ワンネスに対する誤解
ここまで説明すると、争いをなくし、他人と理解するということがワンネスだと考える人がいるかもしれません。
しかしワンネスというのはそういうことだけではありません。
ビッグバン以前の状態では、自分と他人という区別すらありません。
自分が他人を理解するとか、他人に自分を理解してもらうといった考え方の場合には、すでに自分と他人を区別している状態。
本当のワンネスとはまったく逆になってしまいます。
ワンネスとは、すべてがひとつだった原初の状態。
そこにはすべてがあり、まったくの区別はありません。
またワンネスの中には喜びや優しさといったものだけではなく、苦しみや悲しみなどといった負の存在も含まれています。
ワンネスを体験すると他人に対して優しさを持つことができると考える人がいますが、本当のワンネスとは、自分も他人も、喜びや苦しみもすべてが一体化している状態です。