
さそり座の人の特徴をシンプルに言うと「ミステリアス」「一途さ」「洞察」です。
イメージは「蜘蛛の糸」。
蜘蛛の巣の糸をじっくり見たことがありますか?巣の糸は光を受け反射し、朝露が宿ると宝石のようにキラキラと輝きます。
幾何学的で完璧な模様、妖しく光るその糸は、さそり座の人のイメージをそのまま表しています。
一方で、その美しさと裏腹に、獲物を捕らえて離さない強靭な力が秘められています。
1.さそり座の人はミステリアスな影を持つ
さそり座の人を語るのにまず避けて通れないのは「ミステリアス」、このキーワードです。
すぐ近くにいるのに、なんだか遠く感じる、或いは、離れているのに、なぜかその人の面影がちらちら浮かんで頭から離れない、そんなさそり座の人は、いつの間にか人の心に住み着く「魔性」を秘めています。
さそり座の人とは距離感が掴みにくいため、ざっくばらんに話しかけられることは少なく「高嶺の花」的な対象になることもしばしば。
自分はそんなことを望んでなくても、周囲が気を使って、大切にしてくれる、そんな稀有な存在です。
「自分が守らないといけない」「一人にしておけない」と思わせる危うさを自然と醸し出し、男性にも女性にも「特別席」が用意されている星座、と言えるでしょう。
2.さそり座の献身と一途さ
いつの間にか人の心に住み着くさそり座の人は、自分で意識してそうしている訳ではありません。
ただ心の向きが定まらず、宙空(ちゅうくう)をさ迷っている状態です。
表情もしぐさも、そこに在ってないような不確かさ、儚さを持っているのがさそり座ですが、ひとたび心が何かに囚われると、瞬く間に状況が一変します。
すべての蜘蛛の糸が巣の中心に向かって集まるように、心のすべてがその対象に集中し、いわゆる「虜」になってしまい、一途に思い詰めるようになります。
その献身は12星座で一番です。
さそり座の人にとって、一途さが男女の愛に向かうと「ロミオとジュリエット」のようなロマンスが繰り広げられ、いつまでも色褪せることなく続きます。
一方で男性と付き合い始めにその一途さが発揮されると、重たがられてしまいますからご注意を。
付き合う期間が短ければ短いほど、極力感情を表に出さないようにした方が賢明です。
恋愛対象はミステリアスであるほうが、相手も惹き付けられるのですから。
3.さそり座はドラマチックな運命を背負う
ミステリアスなのがさそり座の人の命なのですが、それに付随するのが「ドラマチック」。
ミステリアスかつドラマチック、この贅沢な組み合わせがさそり座の人生を彩ります。
さそり座の人生は基本的にドラマチック、即ち「浮き沈みが激しい」のです。
異性や、仕事等、愛する対象を見つけたときのさそり座は、人生が一斉に薔薇色に染まるくらい美しく輝くのですが、その対象を失ったら、深い海の底にいるも同然、息をするのも苦しくなってしまいます。
「薔薇色のとき」と「底のとき」の落差が激しく、その浮沈を乗り越えるたび、容貌まで変わるほど人生を深く生きるのがさそり座です。
「薔薇色のとき」は、幸せなことこの上ないのですが、問題は「底にあるとき」。
ここの乗り越えかたを工夫するのがさそり座の人の命題になります。
「薔薇色のとき」にできるだけ交遊範囲を広げたり、新たな趣味を持つことで「底にあるとき」を乗り切る方法が見えてきます。
それとも「底にあるとき」はひたすらじっとして、時間が経つのを待つのもひとつの方法です。
「時間は薬」「明けない夜はない」と信じて次のチャンスを待ちましょう。
4.さそり座の人は妖しくも官能的
美川憲一さんが「さそり座の女」を歌って、毎年のように年末の歌番組に出てたころがありました。
派手で官能的な衣装、妖しさ、あの方と歌の雰囲気は、賛否両論あるもののさそり座の特徴を捉えています。
世の中に「色気がある」かたはたくさんいて「スタイルがいい」「グラマラス」な人も珍しくありません。
ただ、そこに「妖しさ」が加わる人は滅多にいません。
「妖」の漢字を使う単語は「妖精」「妖かし」「妖怪」いずれも、半分はこの世にいて、半分は別の世界に属するものを表します。
この「妖しさ」だけは、単なる外見だけでは捉えきれないものを表現しています。
「妖しさ」と「官能」が組合わさったときのインパクトは、女性には想像もできないほど男性を惹き付けます。
だからこそ「さそり座の女」は、女性が歌っても物足りないし、半陰陽の「魔性」なかたが歌う必要があったのです。
さそり座の女性は、女性以上の「究極の女」をその存在で表現する、稀有な資質を備えています。
女性同士の間では、さそり座の魅力をなかなか認めたがりません。
それは「真似しようとしても真似できない」ことがわかっているからこそ、余計認めたくないからです。
5.さそり座の人の観察眼、洞察力
ミステリアス、ドラマチック、妖しさ、それらを兼ね備えた上に、さそり座は「観察眼、洞察力」まで長けていて、嘘をついたり、裏を持った人をすぐに見抜いてしまいます。
男性は浮気をしたり、誤魔化したりできない分、ますます、追い詰められるような息苦しさを感じるときがあるかも知れません。
相手を追い詰めないように「片目をつぶる」こと、これさえ心がければ、さそり座の人生は好転します。
生まれもっての洞察力で、暗い裏面に気づいても、そっと目を逸らしてあげてください。
一途な愛情で影の部分に光を当てることで、周囲も明るく照らすことができることを思い出してください。
何もかも見抜いてしまう洞察力を仕事や家庭などに向け、男女の間には持ち込まない、そんな切り替えを身に付ければ、さそり座の人の人生は光に包まれたものになります。
人生がドラマチックであるからこそ、浮き沈みも激しいのです。
さそり座の特徴を知ろう
薔薇色のときも底にあるときも「わたしは蜘蛛の糸のように強く、光を受けて輝く」と信じていてください。
さそり座は「人生を深く味わい尽くす」ための、あらゆる力を持ち合わせているのですから。