1.赤口とは
赤口の日は、すべてにおいて凶の厄日です。
凶は仏滅だけではないの?とガックリきてしまいますね。
仏滅との違いは午前11時~午後1時までは吉であることです。
この違いから、同じ厄日でも僅かながら赤口の方が運気が上になります。
ただ、このお昼だけの吉も、大安の日のような積極的な意味の吉ではありません。
赤の色から、火や血液を連想し、火事や怪我に注意を要する日と言われています。
赤口という言葉は、陰陽道で訴訟や契約には演技が悪いという「赤口日」や同じく陰陽道の「赤舌日(しゃくぜつにち)」に由来しています。
「赤舌日」は、赤舌神という鬼神の配下にいる6鬼の鬼神のうち、3番目に当たる「羅刹神(らせつしん)」が横暴で、その羅刹神に支配される日として恐れられていたと伝えらえれています。
この考え方が日本に伝わった時期は、平安時代末期から鎌倉時代にかけてのようで、吉田兼好の「徒然草」にも登場しています。