「秘密」を意味する花2:オトギリソウ
オトギリソウは、オトギリソウ科オトギリソウ属。
7~8月にキレイな黄色の花を咲かせます。
原産地は日本、中国、朝鮮半島です。
オトギリソウの花言葉は、「秘密」「恨み」「迷信」「敵意」の4つ。
このうち、「秘密」「恨み」「敵意」という花言葉は、平安時代のある伝説に由来しています。
平安時代中期、晴頼という優秀な鷹匠がいました。
彼はある薬草を使って負傷した鷹を治していました。
他の鷹匠にこの薬草の名を聞かれても彼は頑として答えず秘密を守り続けたのです。
しかし或る時、晴頼の弟がうっかりこの薬草の秘密をバラしてしまいました。
これに激怒した晴頼は、弟を切り殺してしまったのです。
この伝説の薬草こそが「弟切草(オトギリソウ)」です。
この伝説にちなんで、「秘密」「恨み」「敵意」という花言葉がついたそうです。
「迷信」は、西洋の花言葉です。
西洋では、オトギリソウの黄色い花は魔力のつよい薬草だとされ、「聖ヨハネの草」や「中夏節の薬草」などと呼ばれています。
このような魔力がある、という迷信にちなんでついた花言葉であるとされています。