6.黒い百合の花言葉は「恋」「呪い」
最後は黒い百合です。
実はこの黒い百合、百合の中で黒いものではなく、クロユリという種類で厳密にはこれまでの百合とは別種となります。
しかしユリ科であることに変わりありません。
クロユリの花言葉はどちらも日本の伝承、伝説が由来とされています。
「愛」はアイヌの伝説が由来で、思いを込めたクロユリを意中の相手の近くにばれないように置き、それを誰が置いたか分からずに手に取ってもらえれば恋が叶う、というものです。
非常にロマンチックなものですね。
一方「呪い」は、佐々成政という戦国大名のエピソードに由来します。
彼には早百合という側室がいました。
その早百合が浮気しているという噂が流れると彼は激怒し早百合を殺めます。
早百合は今際の際に「立山に黒百合咲かば、佐々の家は滅亡しよう」という呪いの言葉を残して息絶えました。
これは実際にあった話です。
これ以降クロユリは人を不幸にする呪いの花になったと言われています。
「愛」は魅力的な花言葉ですが、それ以上に「呪い」が持つ負のイメージが強いです。
よって贈り物としては厳禁です。
そもそも、祝いの場に黒い花を贈ろうと思う人はいないと思いますが注意しましょう。