桃の花言葉3:長命
桃の持つ不思議な力を由来とする花言葉はこちらも挙げられます。
桃の原産国である中国では、古くから桃は仙人の食べ物・仙果とも呼ばれて親しまれてきました。
そんな桃の逸話の1つに古代中国の昔話で西遊記も数えられます。
物語の冒頭、主人公である孫悟空が仏から罰を下されて岩山に閉じ込められていますが、そもそも何故彼は罰を受けていたかというと、不老長寿の桃がなっている果実園に勝手に入り、桃を食べ荒らしたことによるものです。
中国で桃を長命の特効薬として考えるのは、この頃からです。
ちなみに中国では現在でも婚礼などのめでたい席に、桃の形を模した甘い中華まんが出されていると言います。
また、桃を長命の象徴とする考え方は日本にも根付いています。
仏教やヒンドゥー教など様々な文化が織り交ざり成立した七福神、その中に長寿を司る福禄寿という神がいます。
元は中国の神なのですが、そのシンボルが「鶴」(福を意味する)や「鹿」(身分を意味する)と並び、寿命を意味する桃が挙げられるのです。
現在雛祭りに桃の花が用いられるのには様々な説がありますが、女子の成長を祝う行事に相応しい「長命」という意味を持っているからとも考えられています。
桃の花言葉に、長命が付けられるのも何だか頷けますね。