1.「山水蒙」の意味・由来
上卦に山(艮)、下卦に水(坎)を置いた八卦が「山水蒙(さんすいもう)」です。
山の下にある険阻(厳しい地形)を指し、蒙(暗)い危険な地形ですが、やがて大河へと至る水源(童蒙)という側面を持ち合わせます。
また、生れ落ちてすぐの者は皆、知識を持たず危うい「蒙昧」な者であるという意味からこの卦を水雷屯の後、第四番目の位置に据え、物事や人の成長発展する順序とする見方があります。
暗い山の中にある小さな水の流れがいずれ大きな大河となるように、幼く危うい蒙昧な者も、道を違えなければ大きな人物に育ち得るとして、大きく成長する為に育てる段階である事を意味します。