3.「100%はない」と知らせている
太陰太極図のマークの意味で大切なのは「100%はない」ということを知らせていることです。
それが、白の中にある黒い丸、黒の中にある白い丸です。
白の中にある黒い丸を「陽中の陰」、黒の中にある白い丸を「陰中の陽」と言います。
これは何を意味しているかというと、白の中に黒い丸、黒円があることで、それぞれがすべて100%そのものになることはないと言っているのです。
一見すべて陽の世界に見えるようでも、その中には実は陰の世界に属するものが潜んでいるのです。
すべて順調に思える時にも「陰」は思わぬところにあるので、用心することが必要ということです。
逆に、陰の中にも「白い丸」があります。
これは悪いことばかりに思えるようでも、実はそうではないことを知らせているのです。
希望などないように見えても、きっとどこかに白い丸、つまり陽があるのだから、絶望しないことが大切です。
これこそが世界の不思議であり、人が生きていく時に心に刻んでおきたいことです。
太陰太極図のマークには、白の部分に黒い丸が、黒の部分に白い丸があります。
これは「物事には100%なんていうのはない」という、世界の真実を伝えているのです。