別名で「宝石の女王」と呼ばれている、赤い天然石の代表がルビーです。
古くから、情熱や生命、愛情の象徴として、戦での勝利や作物の豊穣を願って使用され、愛する人などの大切な人への贈り物としても愛用されてきました。
またその赤い色は、不死鳥の炎の色合いを模していて、不死鳥のような力を手に入れたり、身に着けた人の心臓の働きを強化して血液の循環を良くする働きがあると言われています。
もはや、知らない人がいないほど有名であるルビーの詳細をご紹介します。
1.ルビーとは
ルビーという名前の由来は、ラテン語で赤を意味する「ruber」が語源とされていて、その硬さはダイヤモンドの次に硬い鉱物のグループである「コランダム」に属していて、色が赤いものをルビーと呼びます。
赤色以外の色合いのものはすべてサファイアと呼ばれるそうです。
ルビーの美しい赤色の秘密はクロムが原因で、理想的な色のルビーをピジョンブラッドと呼びます。
また、ルビーは様々な岩石の中で成長するため、クロムの代わりにチタンやイオンなどの不純物が取り込まれると、黒味や紫味が増します。
ルビーの色合いが産出地によって異なるのはこれが原因です。
主にアジアで産出し、特にミャンマー地方では高品質なルビーが採掘されます。
その中でも反射光がキレイなものをスタールビー、インドで採掘される小豆色のものはインドスタールビーと呼ばれ、他にも様々な呼び名が存在します。
タイ産のルビーは鉄分によって黒ずんでいて、その名をビーフブラッドと呼びます。
また、スリランカ産の明るいピンクレッドはチェリーピンク等と呼ばれていますが、これらのような呼び名は正式な呼び名ではなく、見る人が主観的に観察しているため、どのように呼ぶかは個人によって異なります。