時には困難にぶつかることもありますが、様々な経験を通じて人は成長していきます。
いくつになっても前向きに取り組めば成長を続けることができます。
ここでは「成長」にちなんだ花言葉を持つお花をご紹介していきます。
身近なお花に込められた花言葉からもパワーをわけてもらいましょう。
成長を意味する花1:サザンカ
ツバキ科の常緑広葉樹で、日本原産です。
中国語で広くツバキ類を指す山茶に由来して、漢字では山茶花と書きます。
本来の読みであるサンサカが訛って今の読み方に定着したとされています。
花言葉は「困難に打ち勝つ」の他に「ひたむきさ」があります。
寒さの強まる11月から3月にかけて開花する様子にちなんでおり、力強さを連想させます。
花びらは紅色のイメージが強いですが、白や淡いピンクの花も咲かせます。
それぞれに違った花言葉もあり、赤は「謙虚」「あなたがもっとも美しい」白は「愛嬌」「あなたは私の愛を退ける」ピンクは「永遠の愛」といった意味も込められています。
冬のイメージが強い花ですが様々な品種があるので、種類によっては秋から春にかけても花を楽しむことができます。
成長を意味する花2:ナスタチウム
ノウゼンハレン科の植物で、ペルー・南アメリカが原産とされています。
名前の由来は植物に含まれる辛みから、ラテン語の「鼻(nasus)」と「ねじる(tortus)」が語源とされています。
花や葉に含まれるこの特有の辛みや酸味は、食用で薬味や風味づけなどに用いられます。
ビタミンCやミネラルが含まれており、見た目だけでなく体にも嬉しい付け合せ食材です。
初夏から秋にかけて花を咲かせ、オレンジ・黄・赤・ピンクなど色が豊富です。
花言葉は「困難に打ち勝つ」の他に「勝利」「愛国心」といったものがあります。
丸い葉と鮮やかな暖色系の花が可愛らしいお花で、花壇や鉢植えなど様々な飾り方ができます。
肥料や薬剤に注意すれば自分で育てたお花を、食用で味わうことが出来ますね。
成長を意味する花3:ヤドリギ
ビャクダン科の常緑低木で、原産地はヨーロッパ・アジアです。
この植物は他の木に寄生して育つ珍しい植物です。
木の枝や幹に種を付着させ、幹に食い込ませた根から水分や養分を吸収して育ちます。
この姿から「宿り木」という字があてられ名前の由来となりました。
「寄生」と書いて「ほや」「ほよ」とも呼ばれます。
2月から4月頃には黄色の花を咲かせます。
薄黄色から半透明に変わる実の中には粘り気が含まれる種があります。
これを鳥が好んで食べることで、排泄物と一緒に他の木に付着して発芽します。
花言葉は「困難に打ち勝つ」の他に「克服」「忍耐」などがあります。
他の植物と共存しながらゆっくりと時間をかけて成長していく様子から、古くより神聖なイメージも持たれています。
人工での栽培は難しいですが、冬でも枯れない縁起のいい植物とされています。
ケヤキやサクラなど身近な木にも寄生しますので、天気のいい冬の散策では少し見上げて探してみてください。
ヤドリギの葉の緑や、実を食べる鳥の様子を見ることができるかもしれません。
成長を意味する花4:ツワブキ
キク科の花で、日本・朝鮮半島・中国などが原産の花です。
花の名前の由来は複数あり、葉がフキに似たつやを持っていることから来ているという説もあります。
岩場の隙間に生えていることから漢字では石蕗と書きます。
日本では、一部地域でアク抜きをして茎を山菜として食されています。
花言葉は「困難に負けない」の他に「謙譲」があります。
日陰でも丈夫に育つたくましさや、寒さが厳しくなる時期に開花する様子から見た目にも前向きにさせてくれる植物です。
まさに成長し強くなっていってほしい人に贈るのに最適な花と言えます。
花の色は黄・白・オレンジなど明るい色があり、見た目にも鮮やかです。
丸い葉も可愛らしく、地面を覆い隠すように広がるので抑草効果もあります。
繁殖力も強くガーデニング初心者にも扱いやすいお花となっています。
花びらが八重になったり、葉に斑模様が入ったりと、多くの園芸品種も出ていますので好みの品種を見つけてみてくださいね。
成長を意味する花5:ツクシ
トクサ科の植物スギナの胞子茎で、北半球の温帯地域が原産とされています。
由来には複数の説がありますが、漢字では「土筆」と書きます。
これは土に刺した筆のような見た目から来ているとされています。
また、別名の「地獄草」というのは根を深く伸ばしてよく育つ様子からきています。
インパクトがありますが、その分ツクシの持つ生命力の強さを表していますね。
春に出てくる薄茶色の胞子茎がツクシですが、成長後にはスギナと呼ばれる鮮やかな緑色の栄養茎を伸ばします。
ツクシというと先端がコロンとしていて可愛らしい茶色のイメージが強いですが、成長過程でまた違った姿を見ることもできます。
春にまっすぐ上空に向かって伸びていく姿から「向上心」という花言葉があります。
その他にも成長の早さなどから「意外」「驚き」といった意味も込められています。
向上心を持って何事かに取り組む時に自分の部屋に置いておくことをオススメします。
山菜として食べることも出来ますので、春の味覚として舌でも季節感を味わえます。
鮮やかな花を咲かせることはありませんが、ツクシを見つけると春の到来を実感して明るい気持ちになれますね。
成長を意味する花6:リアトリス
キク科の多年草で、原産地は北米です。
別名で「百合薊」「麒麟菊」とも呼ばれています。
まっすぐすらりと伸びる背の高さが特徴で、多くは1メートル前後まで成長します。
時には最大で180センチにもなることもあります。
お花を楽しめるのは6月から9月頃で、紫・ピンク・白など鮮やかな色合いが楽しめます。
花の種類は大きく2分類で、穂のように細長いスピカータ系と、球状のリグリスティス系に分けられます。
花言葉は「向上心」の他に「燃える思い」「説得力」「知性」などの意味も込められています。
切り花としても存在感があり、たくさん並んで咲いている姿もとても美しく圧巻です。
冬の寒さにも夏の暑さにも強く枯れにくい植物ですので、ガーデニングにもオススメです。
成長を意味する花7:アルストロメリア
ユリ科の球根植物で、原産地は南アメリカです。
名前の由来は発見者のアルストレイマー伯爵の名前からきているとされています。
「百合水仙」「インカの百合」とも呼ばれ親しまれている花です。
アルストロメリアの花言葉には「未来への憧れ」の他に「未来」「持続」「エキゾチック」があります。
品種によって20輪ほどの花をつけたり、花びらには線状の斑点模様が入っていたりと華やかな魅力を持ち合わせています。
しかし日本に渡ってきた当初はこの斑点模様が派手でなかなか広まりませんでした。
人気が出て普及しだしたのは1980年代です。
そこから品種改良が進められ、日本の気候に合うものや新しい見た目の種類が増えました。
春から初夏に花を咲かせ、その花色も赤やオレンジなどの暖色系から青や紫などの寒色系まで多様で色鮮やかです。
花の色によって花言葉も変わり、赤は「幸い」白は「凛々しさ」ピンクは「気配り」という意味も表します。
花持ちがよく、地植え・鉢植えどちらでも楽しむことができます。
花言葉で「成長」を意味する花を知ろう
「成長」に関する花言葉を持つ植物をご紹介しました。
ここ一番で頑張りたいとき、困難に立ち向かわなければならないとき、たくましく成長している花の姿と寄り添ってみてください。
癒されたり、励まされたり、植物の持つ生命力が私たちの活力にもつながるでしょう。
メッセージと花言葉を添えて、応援したい誰かに贈ると喜ばれるはずです。