成長を意味する花3:ヤドリギ
ビャクダン科の常緑低木で、原産地はヨーロッパ・アジアです。
この植物は他の木に寄生して育つ珍しい植物です。
木の枝や幹に種を付着させ、幹に食い込ませた根から水分や養分を吸収して育ちます。
この姿から「宿り木」という字があてられ名前の由来となりました。
「寄生」と書いて「ほや」「ほよ」とも呼ばれます。
2月から4月頃には黄色の花を咲かせます。
薄黄色から半透明に変わる実の中には粘り気が含まれる種があります。
これを鳥が好んで食べることで、排泄物と一緒に他の木に付着して発芽します。
花言葉は「困難に打ち勝つ」の他に「克服」「忍耐」などがあります。
他の植物と共存しながらゆっくりと時間をかけて成長していく様子から、古くより神聖なイメージも持たれています。
人工での栽培は難しいですが、冬でも枯れない縁起のいい植物とされています。
ケヤキやサクラなど身近な木にも寄生しますので、天気のいい冬の散策では少し見上げて探してみてください。
ヤドリギの葉の緑や、実を食べる鳥の様子を見ることができるかもしれません。