
誰しも耳にしたことがある、エメラルド。
エメララルドはパワーストーンの一種であり、昔から叡智を司る石として知られてきました。
その色合いは、もはや説明するまでもない輝きを放つ緑色で、秘められるパワーは「愛」や「幸運」など明るいものばかりです。
今回はそんなエメラルドの力についてご紹介します。
1.エメラルドとは
エメラルドの内部には特有の傷があり、液体、固体、気体の3相によって構成されています。
当然ですがこの傷が少なく、サイズが大きいものが価値が高く、色合い的にも濃い緑色の物が最上級とされています。
また、インクルージョンとして岩塩結晶や、塩水を含むものも多くあり、これはかつてエメラルドの鉱山が海の中にあったことを示しています。
岩塩結晶と塩水などの海の成分に加えて、気泡が入っていると、3相インクルージョンと呼ばれ、人気が非常に高いものとなります。
ちなみに、エメラルドの名称は、古フランス語の「エスメラレルド」が変化し、エメラルドとなったといわれています。
日本語名は「翠玉」「緑玉」と呼ばれていて、やはり、エメラルドが持つ緑色の特徴を表しています。
2.エメラルドで好まれる色
エメラルドは基本的には、緑色の濃さが濃いほど、その価値は高くなります。
最高の評価を与えられたレベルを超えた濃さになると、緑色から少しづつ黒ずんだ色になっていき、評価は下がっていきます。
また、緑色とは一概にいってもその好まれる色合いは様々です。
幅広い年代に人気なのが、ジュエリーの品質にとても多く木の生えている葉っぱのような色合いの緑です。
また、色が淡いエメラルドグリーンのような色合いは、若い女性に人気があります。
3.エメラルドの歴史
エメラルドは、世界4大宝石の1つとしてダイヤモンドなどと肩を並べている宝石です。
記録に残っている上で最も古いのが、紀元前4,000年前のバビロニアで使用されていたものです。
また、ヨーロッパではエメラルドを身に着けていると、魔女が近寄ることができないとの言い伝えがあります。
この言い伝えが現代では、魔女を男性を誘惑する女性になぞらえて、浮気を防止するための力を秘めていると信じられています。
その他、キリストの使用した聖杯の素材がエメラルドであったり、ローマ帝国の皇帝カエサルが病気の治療のために、多くのエメラルドを収集していました。
この様に世界各地でエメラルドがそれぞれの歴史に登場しています。
4.エメラルドとクレオパトラ
世界3大美人の1人、クレオパトラは生前、エメラルドに夢中だったという記録があります。
パワーストーンやアクセサリーとしてエメラルドを身に着けていたのは当たり前で、自分の化粧の際に、エメラルドを砕いてからアイメイクに使用したとの逸話も残っています。
また、エメラルドのことが好きで好きでしょうがなくなり、独占欲が働いたのでしょう。
自分専用のエメラルドの鉱山を所有していたともいわれています。
クレオパトラだったから可能だったと、割り切ることはできますが、専用の鉱山を所有していたのは驚きですね。
5.エメラルドの効果
エメラルドがもたらす効果は非常に多く、代表するのが「愛の象徴」と呼ばれているだけあって、恋愛成就や結婚祈願に効果が非常に高いといわれています。
すでに恋人や夫婦として、愛する相手がいる場合は、その仲を更に深めることができます。
また、予言を与えることもあり、自分にとって害がある人間、つまりあなたに危害を加える可能性のある人間が近づくと、色が変化し薄くなることもあるそうです。
また、5月の誕生石でもあるため、若葉が生い茂っていくような高いエネルギーを、ヒーリング効果としても使用します。
肉体面では、疲労回復をはかり、ストレスの発散に一役買ってくれそうです。
また精神面では、感情の安定をとろうとするため、ヒステリックや泣き虫など、感情が不安定な人に効果大です。
その結果、何事にも感情的にならず、落ち着いた行動がとれるようになります。
そのため対人関係も良好に向かい、自分も相手も癒してくれます。
エメラルドを身に着けよう
古くから、人々をその輝きで魅了し続けてきたエメラルドの魅力は、長い時間がたって、世界の情勢も変化した今でも衰えていません。
また、他の石との相性もいいため、互いの良い部分を潰したりしないところも評価できるポイントです。
一般的に、エメラルドと相性がいいとされているのが、スミソナイト、ブラッドストーンです。
スミソナイトは気持ちを穏やかにさえつつ、不安を消し去ってくれる効果があるので、エメラルドの「自分と周りを幸せにする」といった特徴にマッチし、さらに向上させてくれます。
ブラッドストーンは、生命力をアップさせる効果があるため、エメラルドとの組み合わせで、子供への縁が深まります。
子供としっかりしたコミュニケーションを取りたい場合や、妊娠希望の方まで、エメラルドの力は干渉して、結果的にその人を幸せにしていきます。