人の気持ちを知りたいときに頼りになるのが占いです。
特にタロットカード占いはとても人気がありますが、もしタロットカードを引いた場合に「教皇」のカードが出たときには、相手の気持ちをどう理解すればいいのでしょうか。
今回は「教皇」のタロットカードについてご紹介します。
1.教皇のカードとは
教皇のカードはカード番号5番。
法王、司祭長と呼ばれることもあります。
このカードが意味しているのは、人間の精神と肉体、霊性の三つを象徴しています。
教皇のカードは赤い衣をまとった男性で表現され、片手に杖を持っているのが特徴です。
この構図は「皇帝」のカードにも似ていますが、皇帝のカードが現実的な力や権威といったものを示しているのに対して、教皇のカードは精神性などを暗示していると言われています。
教皇のカードは正位置の場合には、慈悲深さや絆、思いやり、尊敬といったものを表し、逆位置の場合には不信感や現実逃避、退屈、間違った親切などを表しています。
2.真面目に考え始めている
もし出会って間もない相手の気持ちを知るためにカードを引いて教皇のカードが出た場合には、相手はあなたのことを真面目に考え始めているのかもしれません。
今までふたりで話したことなどを思い出して、これから真剣に付き合いを始めようと思っている可能性もあります。
もちろん、相手は浮ついた気持ちではなく、真面目に人間関係を作っていこうと考えていると思ってよいでしょう。
ただし、焦ってしまうのは禁物です。
というのも、教皇のカードは真面目さだけでなく、きちんと手順を踏んでこれからの関係を進めていこうという暗示も含まれています。
あわてて結論をせかしたりすると、せっかくうまくいくだろう関係が壊れてしまうこともあります。
3.相手のことを思いやっている
教皇のカードが正位置で表れた場合、それが示しているのは優しさや精神的なつながりです。
相手はあなたに対して、しっかりとした愛情を持っていることでしょう。
この愛情は、恋愛のはじめの頃のように衝動的で激しいものというよりも、家族と一緒にいるときのように、静かで穏やかなものであるはずです。
あなたにはちょっと退屈に感じられることもあるかもしれませんが、その退屈も実は信頼の表れ。
心から信頼できなかったり、どこかに去ってしまうのではないかという不安を感じる相手には退屈することなどできません。
さらに教皇のカードは精神的なつながりの強さも示しています。
例えば遠距離恋愛や、仕事などが忙しくて会えないと言う場合でも、相手はあなたのことを考えては日々のエネルギーややる気を手に入れているはずです。
もしプロポーズを待っていると言う場合には、その日はすぐ近くまで来ているのかもしれません。
ただし、あまりにも相手が安心していたり、あなたのとの絆を強く感じすぎていて、もうすでにプロポーズを済ませたように思い込んでいる可能性もあります。
4.逆位置は不安の表れ
教皇のカードが逆位置で表れた場合、それは相手の不安な心を表しているかもしれません。
忙しくて会えない時間が続いたり、ついつい自分のことだけで忙しくしていると、どうしても相手のことを思いやることや、余裕のある態度を取ることが難しくなります。
もしかすると、相手はあなたの細かい言動から、不安を感じているのかもしれません。
また、ちょっとした不用意な発言からあなたのことを「思っていたような人ではなかった」と考え始めているのかもしれません。
そういうとき、あわてて何かをしようとするとかえって逆効果になることもあります。
まずは自分の心や周囲の環境を落ち着けること。
そして相手のことを真剣に考えることです。
どんな人でも、心に余裕がなければ相手に優しくしたり、思いやったりはできません。
自分の状況を考えて、決して無理をしないことが必要です。
5.何か怒っていることがある
人間関係が密接になればなるほど、深い話をしたり、相手に気を許してなんでも話したりするのは当たり前のこと。
ですが、そのときに何の気なしに口にした言葉が相手を傷つけていたということも珍しいことではありません。
逆位置の教皇のカードが示しているのは「反感」です。
相手はあなたのちょっとした一言で深く傷ついているのかもしれません。
あるいは、一つ一つは我慢できるようなことでも、それが積もり積もって大きな怒りになっているという可能性もあります。
もちろん、相手を傷つけようとしたり、怒らせようとしたわけではなかったとしても、相手が傷ついたり怒ったりしているということもあります。
また、普段は優しい人であればあるほどストレスをためてしまい、爆発したときには手遅れになっているということも考えられます。
改めて自分の言動を見直してみるのも良いでしょう。
教皇のカードの意味を知ろう
人と精神的な絆を作り上げるのは素晴らしいことですが、それは同時に非常にもろいものでもあります。
せっかく出会った相手なのですから、その出会いの大切さを改めて考えながら、相手との関係を進めることが大切ですね。