もし誰かの気持ちを知りたいとき、タロットカードを頼りにしている人も多いことでしょう。
カードによって様々な意味を持つタロットカードの中で、皇帝のカードを引いたとき、そこにはどのような意味があるのでしょうか。
1.皇帝のカードが暗示するもの
皇帝のカードが示しているのは論理性や力強さ、権威といったものです。
多くのカードでは男性が王冠をかぶって玉座に腰を下ろしている姿で描かれています。
片手に持った杖には現実的物質的な存在を表す珠と霊的なものを表す黄金が描かれています。
また、皇帝のカードで大切なのは「男性である」ということです。
ひとつ前のカードである「女帝」が現実的で女性的なもの、つまり母を象徴しているのに対して、皇帝のカードは同じく現実的で男性的な「父」を表しています。
さらに父親の権威と社会的な権力の象徴を暗示するといわれることもあります。
2.自分からリードしたいと思っている
相手の気持ちを知りたいとき、タロットで正位置の皇帝が出たときは、相手は二人の関係を自分でリードしたいと考えています。
皇帝は命令を下す存在で、決して誰かからの命令を受けたり、指示に従ったりすることはありません。
皇帝は自分から自分が進むべき進路を決めていきます。
皇帝のカードが示すものもそれと同様で、積極的に自分から告白したり、恋愛に持って行ったり、より深い関係を築きたいと思っていることでしょう。
まだ相手と知り合って間もないと言う場合、告白されるタイミングがすぐそこまで来ているかもしれません。
また、すでに交際が始まっていると言う場合には、プロポーズを真剣に考えているかもしれません。
皇帝のカードが意味しているのは強い責任感です。
これまで独身をとおしていたり、一見遊び人に見えていても、心の中ではあなたのことを真剣に考えて、これから一生のパートナーだと思っているかもしれません。
3.現実的に考えようとしている
皇帝のカードが示しているのは、強い権威や力強さだけではありません。
理性や現実性も皇帝のカードが象徴しているもの。
そのため、皇帝のカードが出た場合には、相手はふたりの関係について現実的で理性的な判断をしようと思っているのかもしれません。
恋愛はそのときの気分の盛り上がりや、周りが見えなくなってしまうほど一途な気分で楽しむということも大切ですが、関係を長続きさせていこうと思えば、どうしても現実的な面を考える必要があります。
お互いの仕事のことや金銭的なこと、家族との関係など、二人の関係を先に進めていくためには、考えるべき様々な要素があります。
それらは一つずつクリアしていかなければいけないことで、決して感情的な勢いだけでは乗り越えられないことです。
ただし、これらについて考えている相手はあくまでも前向きな気持ちでいます。
大変だからあきらめようとか、面倒だから考えないようにしようと後ろ向きの態度を取ることはありません。
もしかすると、これから二人で真剣な話し合いをしなければならない機会があるかもしれませんが、相手はあくまでも二人の関係について前向きな気持ちであるということだけは忘れないようにしたいものです。
4.勝手な思い込みに陥っている
正位置の皇帝のカードは積極性や男性性、論理性などを意味していますが、これが逆位置になると、横暴や自分勝手、無責任という意味に解釈できます。
そのため、相手の気持ちを知るためにカードを引いて、逆位置の皇帝が現れた場合、相手が自分だけの勝手な思い込みに陥っている可能性があります。
こうすれば相手が喜ぶだろう、こうして欲しいだろうと勝手に思い込み、物事を先へ先へと進めているのかもしれません。
また、思い込みだけが先走って、相手のことは二の次になっているかもしれません。
今後、悪い意味でのサプライズが訪れる可能性もあります。
その場合、頭ごなしに怒ったり相手を否定すると深刻なトラブルに発展するかもしれません。
5.真剣な相手ではない
逆位置の皇帝のカードが意味するのは、責任感の欠如。
もしかすると、相手はあなたのことを都合のいい相手だとか、遊び半分で付き合う相手だと考えているかもしれません。
適当に話を合わせたり、いい加減な嘘を吐いている可能性もあります。
また、その場さえ楽しければいいという刹那主義に走っている可能性もあります。
あなたも相手のことを遊びの関係だと考えているのなら問題はありません。
しかし、もしも真剣に付き合いたい、将来を一緒に考えたいと真面目に思っているのなら、思いもよらない傷を負うことになるかもしれません。
あるいは、自分からは何も行動したくないと思っている可能性もありますので、もし傷つきたくないと言う場合には、相手との関係について一度しっかりと考えたほうが良いかもしれません。
皇帝のカードが出た意味を知ろう
力強さと誠実さを表す皇帝のカードですが、逆位置になるとすべての意味が逆転し、要注意の人間関係を表します。
相手とどのような関係になりたいのか、一度自分に問い直してみるのがよさそうですね。