1.リンドウ
日本の野山の秋を代表する花であるリンドウ。
群れることなく一本ずつ咲き長さ5㎝ほどの筒状の花を数輪つけます。
常に上を向いて咲く姿は、気品にあふれています。
一般的によく知られるのは紫ですが、青や白、ピンクなどの花をつけるものもあります。
リンドウの「正義」を意味する花言葉は、特に紫と青の花に込められています。
高貴な紫と心を静める効果のある青にぴったりの花言葉です。
またリンドウには根が薬用として用いられるものがあります。
これは古代エジプト時代から知られていることであり、現在でも漢方では竜胆(りゅうたん)という生薬として利用されるため栽培されています。
このように人の健康に関わり病気からの快復を促す役割を持つリンドウには「正義」の言葉がよく似合います。
リンドウの花言葉には他に、「勝利」「誠実」「悲しんでいるあなたを愛す」などがあります。
勝利は正義と同様、根が薬用とされていることが由来とされています。
誠実はリンドウの花は太陽が出たときにしか咲かないことから。
また群生しないリンドウの特徴から「悲しんでいるあなたを愛す」という、少しサディスティックな花言葉も生まれました。
これらの花言葉から連想されるのは、病気と孤独に闘う人が効果を信じて薬を飲み続けた結果、病気が治るといったところでしょうか。
リンドウの正義とは苦しむ人を助け、苦しみから救い出すことなのかもしれません。