花言葉が悲しいを意味する花4:フクジュソウ
フクジュソウは漢字で「福寿草」と書きます。
旧暦のお正月あたりに黄金色の花を咲かせ始め長い間花を咲かせているので、長寿を象徴する花として「福寿草」と表記されます。
日本では福を呼ぶ縁起の良い花と考えられてきました。
フクジュソウの日本での花言葉は「幸福」「祝福」「思い出」「幸せを招く」など、幸福を象徴させる温かな言葉が並びます。
しかし、西洋の花言葉では「悲しき思い出」を意味する花になります。
フクジュソウの花言葉もまたギリシャ神話が由来となっています。
フクジュソウの学名は「アドニス」といい、ギリシャ神話にもアドニスが登場します。
愛と美の女神アフロディーテに溺愛された美しいアドニスは、ある日森へ狩りに出かけました。
するとアドニスの前に大きな猪が現れアドニスは銃を構えました。
しかし猪に玉は当たらず、仕留めることは出来ませんでした。
アドニスは猪に襲われ、猪の牙が胸を貫き真っ赤な血を流して死んでいきました。
それを知ったアフロディーテはとても悲しみました。
アドニスの流した血からは真っ赤な花が咲き、アフロディーテはその花に「アドニス」と名付けたのでした。
アフロディーテはアドニスの花(フクジュソウ)を見るたびに、アドニスとの思い出に浸っていたことから、フクジュソウの花言葉は「悲しき思い出」となったのです。