切ないを意味する花2:月下美人
2つ目は月下美人です。
月下美人の花言葉は、「はかない恋」「はかない美」です。
月下美人は一晩だけしか花を咲かせないことが特徴ですね。
夜にしか咲かないということから、その名前の「月下美人」という名前がついたような印象を持ちますが、実はその名前は昭和天皇のエピソードが由来しています。
昭和天皇が皇太子だった頃、台湾を訪れた際に、月下美人を見てその美しさに目を惹かれそうです。
台湾の駐在大使にその花の名前を聞くと、「月下の美人です」と答えたことから、「月下美人」という名前になったそうです。
英語名も、「A Queen of the Night」と言い、こちらは夜にしか咲かないことに関係した名前のようですね。
夜にしか咲かない、また、1年に1回しか咲かない、さらには、満月や新月の夜にしか咲かないなどの印象を持つ方もいらっしゃると思います。
まさに、月の光のもと、短い時間にあでやかな花を咲かせ、すぐに枯れてしまうというはかなさから、「はかない美」「はかない恋」という花言葉が生まれています。
「はかない」と「切ない」、言葉のニュアンスが微妙に違いますが、月の輝く夜にしか咲かないという月下美人。
もっと咲き続けて、その美しさをもっと長い時間私たちに見せればいいのに、そうではないところになんともいえない切なさがあると思いませんか。