1.水雷屯が出た場合の【基本的な意味】
上卦に水(坎)、下卦に雷(震)を配するこの卦を屯(ちゅん)と呼びます。
この字は大地の地平から草木が芽吹く様を表した文字であるとされ、天地の交わりによって万物がこれから盈(満)ちていく、正に芽吹きの時を意味する卦とされます。
易においてもこの卦の説明を天地に次ぐ三番目に配しているとされ、天地両極から発しようとする様を表す物事が動き出そうとする卦です。
本来動きの無いはずの天地陰陽が大きく鳴動するように動き出し、収まるべき場所へ落ち込む事でものが生まれようとする状態を表すと共に「産みの苦しみ」という意味を併せ持ちます。