2.花の形から平和を意味するデイジー/雛菊
ヨーロッパ原産のデイジーは、マーガレットと非常に似ています。
日本では、雛菊という名前の方が馴染み深いという方も多いでしょう。
明治時代に日本に入ってきたデイジーは、白や黄色、ピンクなどの花の色が菊に似ている事、2cm~5cmほどの見た目から小さい花の様子から雛菊と呼ばれるようになったのです。
デイジーには様々な花言葉が付けられています。
1番有名な花言葉として、その見た目の可憐さから「純潔」「純新無垢」などが挙げられます。
そのような意味から原産国の1つであるイタリアでは国花に採用されています。
またデイジーの学名である「bellis」は、ラテン語の美しいを意味する「bellus」から来ており、「美しい」という花言葉もあります。
「平和」の花言葉の由来も花の様子から付けられたと言われています。
花の中心が黄色い様子を太陽、周りの花びらを太陽の光に見立てて「day’s eye(光の目)」と呼んだのが語源と伝えられています。
太陽は雲があると隠れてしまう事から、風のない穏やかな状態を「平和」と見なした事で花言葉に付けられたのでしょう。
これには他にも説があり、デイジーの元々の原産国であるヨーロッパの中でも気候の穏やかな地中海側で採れた事にちなみ、平和で温暖な環境で育つ植物だからともされています。
そんなデイジーは、一年草で年間通して枯れずに楽しめます。
12月〜5月と花を楽しめる期間が長い事から、日本では「延命菊」「長命菊」などの和名も付けられています。
花言葉の意味も悪いものではないので、人に贈るのにも良い花と言えるでしょう。