1.坤為地が出た時の解釈
陰の卦が上下に満ちる、と聞くと現在では何となくネガティブなイメージを想起してしまいます。
しかし八卦において陰陽は世界を表す根源であり、優劣を定めるものではありません。
天地万象の形(容)を生み出す為に不可欠な場所でありエネルギーを受け止める存在こそ大いなる大地であり「坤為地」の卦を得た人は、今正しく大きな大地のように包容力を発揮するべき時、状況に置かれていると解釈されます。
乾が天、即ち主君や従えるべきものである動のエネルギーに対し、坤は従者や従うべきものである静のエネルギーと言えます。
また、エネルギーが形となる、結果を得るのはエネルギーそのものや実際動く事に比べてささやかに見える事があります。
しかしその結果は大きなエネルギーを受け止めるという事無くして得られないものです。
決して受け身という意味ではなく、大きな力を受けてしなやかに、力強く進んでいく事で確かな結果を得られると言えるでしょう。