3.信じて待ち続ける花 紫のアネモネ
紫のアネモネの花言葉は、「あなたを信じて待つ」です。
誰か一人の人に恋い焦がれて助けを求めたくても、その人は遠い場所へ旅立ってしまいました。
愛しているから、他の人のことは考えられない。
他ならぬその人に自分のことを助けてもらいたい。
だから、愛する人を信じて待ちつづける。
そんな切ない気持ちを、紫のアネモネは表しています。
アネモネ全般の花言葉も同じように、「はかない恋」や「見捨てられた」というネガティブな意味を持っています。
これらの由来は、アネモネに関する悲しい神話がもとになっています。
愛と美を司る女神・アフロディーテが、息子のキューピッドと遊んでいたところ、キューピッドの射た矢がアフロディーテに当たってしまいます。
その瞬間、アフロディーテは目の前にいた少年・アドニスに恋をしてしまいます。
アフロディーテは恋心を燃やし続けていましたが、そんな折、アドニスは狩りでイノシシに襲われ、命を落としてしまいます。
嘆き悲しんだアフロディーテは、アドニスの体から流れ出た血から花を咲かせます。
それがアネモネの花です。
アフロディーテのように一途に誰かを恋し、助けを求める気持ちが、アネモネの花言葉の由来です。