人生の節目には進学や就職、結婚など様々な旅立ちがあります。
今回は、花言葉で旅立ちを意味する花をご紹介します。
人生の門出を迎えたあの人へ花を添えて旅立ちを応援しましょう。
旅立ちを意味する花1.ガーベラ
ガーベラはキク科の多年草で初心者でも育てやすい花です。
野生のタンポポを品種改良してできた花です。
まっすぐと伸びた茎に鮮やかで可愛らしい花を咲かせます。
カラーバリエーションの豊富さや花持ちの良さから、フラワーアレンジメントによく活用されていますが、花瓶に一輪だけ挿しても絵になる花です。
品種が豊富で赤やオレンジ、ピンク、白などよく見かけるものから、緑や茶色なんて色もあります。
花びらの付き方にも種類があり、一般的な一重咲から、花びらが八重咲き、花火のようなスパイダー咲き、カール咲きなどがあります。
ガーベラの花言葉は「希望」「常に前進」です。
明るくて陽気なガーベラの雰囲気にふさわしい、前向きな言葉となっています。
さらにガーベラの中でもオレンジ色のものは「我慢強さ」「冒険心」という花言葉を持ちます。
オレンジ色のガーベラは見ているだけで元気になり、旅立ちを応援してくれているような気持ちになります。
また白いガーベラには「希望」という花言葉があります。
その花言葉の意味と花のキュートさから、結婚式でもよく使われています。
新しいことにチャレンジする人へ、オレンジ色のガーベラを贈ると喜ばれるかもしれません。
旅立ちを意味する花2.アルストロメリア
アルストロメリアはユリ科の球根で、本来は初夏に最盛期を迎える花です。
現在では、品種改良や栽培方法の多様化によって一年中、手に入る花となりました。
花持ちが良く、色彩が鮮やかなことからフラワーアレンジメントによく利用されます。
存在感があるため鉢植えやガーデニングにも人気があります。
カラーバリエーションが豊富で赤やピンク、オレンジ、黄色、白、紫、青など鮮やかなものが多くあります。
花の形はユリによく似ており、花びらに縞模様やまだら模様が付いているのが特徴です。
アルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」です。
アルストロメリアの鮮やかで華やかな見た目が、明るい未来を連想させることが由来と言われています。
さらに赤いアルストロメリアには「幸福な日々」という花言葉があり、これから新生活を始める人にとって幸先のよい花言葉となるでしょう。
旅立ちを意味する花3.ムスカリ
ムスカリはキジカクシ科の球根で、春になると、ぶどうを逆さまにしたような花を咲かせます。
ムスクのような香りがすることから、ムスカリという名前が付きました。
一度植えると分球やこぼれ種で増え、寒さにも強いので、簡単に育てることができます。
草丈が低く花も小さいのですが、一面に広がったムスカリが一斉に咲く光景は非常に美しく迫力があります。
他の花の引き立て役として、寄せ植えにもよく使われます。
ムスカリと言えば鮮やかな青紫色を思い浮かべる人も多いかと思いますが、水色やピンク、黄色の品種もあります。
ムスカリの花言葉は「明るい未来」です。
これはムスカリの生命力の強さが由来とされています。
一方で、ムスカリには「失望」「憂鬱」と言ったネガティブな花言葉もあるので注意が必要です。
これは青紫色のイメージから付いたと言われています。
相反する花言葉ですが「失望」「憂鬱」の先には「明るい未来」が待っていると捉えれば、とても前向きな花言葉となるでしょう。
旅立ちのときには誰しもが不安と希望を持ち合わせているはずです。
そういう意味ではムスカリの花言葉は、人間の感情を適切に表した言葉であると言えます。
旅立ちを意味する花4.スイートピー
スイートピーはマメ科の一年草で、3月〜4月によく出回る花です。
蝶のようなひらひらとした花の形と、ジャコウのような甘い香が特徴です。
そのためジャコウエンドウやカオリエンドウという別名もあります。
スイートピーと言えば「赤」と思われる人も多いかもしれませんが、元々は紫色しかなかったそうです。
現在では品種改良が進みピンクや白、黄色、青などの花があります。
実は「赤いスイートピー」が発売された1982年当時、赤い品種は存在しておらず、その後の品種改良により赤い花が誕生しました。
そんなスイートピーの花言葉は「門出」「別離」です。
「別離」という言葉にはネガティブな印象を持つかもしれませんが、新天地へと旅立つための別れとも考えられます。
花の形が蝶に似ていることから、ひらひらと飛び立っていく蝶をイメージして付けられたそうです。
さらに最盛期が春ということで、進学や就職など新しいステージへと旅立っていくという意味があるそうです。
さらに白いスイートピーには「ほのかな喜び」という花言葉もあることから、結婚式にもよく使われています。
スイートピーは卒業式や送別会などの時期に出回るため、新たな門出を祝う花として最適です。
旅立ちを意味する花5.ネモフィラ
ネモフィラはムラサキ科に属する一年草で、春に最盛期を迎えます。
育てやすいため、ガーデニングの花として人気があります。
地面を這うように広がっていくため、グラウンドカバーとしても利用されます。
ネモフィラは細い茎に可憐な花を咲かせます。
花の色には、黒や白い花びらに青いスポットが入ったものがありますが、一番有名なのは空のように青い色です。
青い花が一斉に咲いた光景は、空との区別が付かなくなるほどに鮮やかです。
ネモフィラの花言葉は「どこでも成功」です。
とてもポジティブで前向きな言葉です。
ネモフィラは繁殖力が強く、少し環境が悪い場所であっても、どんどん広がっていきます。
どこでも花を咲かせるたくましさにちなんで、このような花言葉になったと考えられています。
就職や転職、転勤、起業など新しい世界に旅立つ人へ、最高の餞となるでしょう。
旅立ちを意味する花6.トルコキキョウ
トルコキキョウはリンドウ科の多年草または一年草で、本来の開花期は5〜8月ですが、栽培方法の多様化により周年で出回っています。
バラのように気品がありエレガントな花を咲かせますが、バラよりも安価なことから人気があります。
カラーバリエーションが豊富で紫、白、ピンク、黄色、緑などの色があります。
花の形や咲き方も種類があります。
華やかさと種類の豊富さ、花持ちの良さからフラワーアレンジメントによく利用されます。
結婚式のブーケにも人気の花です。
トルコキキョウの全般的な花言葉は「永遠の愛」ですが、紫色は「希望」となっています。
愛と希望という言葉から、プロポーズに送りたい花ですね。
トルコキキョウは上品な花姿から、ヨーロッパでは古くから葬儀の花として利用されてきました。
近年では、日本でも葬儀の花としても人気があります。
葬儀は悲しいものですが、新たな旅立ちの場でもあります。
故人も残された人たちも希望を持って旅立てるという意味を込めて、葬儀にも利用してみてはいかがでしょうか。
旅立ちを意味する花7.サザンカ
サザンカはツバキ科の常緑広葉樹で12月に最盛期を迎えます。
日本原産の植物で、本州の温暖な地域では自生していることもあります。
サザンカは江戸時代から庭木や生垣として広く親しまれてきました。
花の香りもよく、花が少なくなる冬に貴重なアクセントとして重宝されています。
品種が豊富で、花の色は赤、白、ピンクなどがあります。
ツバキとよく似ていますが、花の形と散り方から区別することができます。
サザンカの花言葉は「困難に打ち克つ」「ひたむき」です。
これはサザンカが寒さを乗り越えて花を咲かせることに由来しています。
寒さに耐えて美しい花を咲かせる姿は、奥ゆかしさの中に力強さを感じさせます。
困難を乗り越えようとしている人やひたむきに頑張る人へ、応援の意味を込めて贈ってみるのもよいでしょう。
きっと新しいステージへと旅立つことができるでしょう。
花言葉で「旅立ち」を意味する花を贈ろう
花言葉で旅立ちを意味する花をご紹介しました。
一口に旅立ちと言っても、希望に満ちあふれている場面だけではありません。
時には悲しみや困難を乗り越えなければならないこともあります。
それぞれの旅立ちにふさわしい花言葉を選んで、応援してあげたいですね。