長寿のお祝いや敬老の日にフラワープレゼントを考えているけれど、どんな花を選べばいいのかとお悩みの方も多いと思います。
大切な人には、健康で長生きしてもらいたいですよね。
そんな想いを花言葉に託してみましょう。
そこで今回は長寿を願う意味を持った花言葉を10種紹介します。
長寿を意味する花1:ユウセンギク
ユウセンギクの花言葉は「若者に負けない元気」「老いても御機嫌」「老いても元気」「深い愛」です。
ユウセンギクは北アメリカ原産で、ミケルマスデージー、ニューヨークアスター、メリケンコギクと呼ばれています。
日本には明治時代に輸入され、日本名で友禅菊と呼ばれています。
可憐な花を株が隠れるくらいにたくさん咲かせるので、植物学者である牧野富太郎氏により「友禅染」に見立てて名づけられたと言われています。
花の色はピンクや紫、青や白で、一重や八重の小さな花を、次々に咲かせます。
切花にしてもよし、洋風の庭、花壇、和風の庭にも映える万能植物です。
長寿を意味する花2:サルビア
サルビアの花言葉は「尊敬」「家族愛」「永遠」です。
ラテン語で健康の意味合いをもつsalvusがサルビアの語源で、健康、よい状態という意味からきています。
家族を連想されることから、家族愛、良い家族という花言葉が付けられました。
家族の永遠の健康を願うなら、オススメの花です。
サルビアは公園や花壇を彩るポピュラーな花なので、見たことがある方も多いと思います。
サルビアは別名セージという名前でも知られています。
セージは、消化促進、抗酸化作用、解熱などの効果があり、全世界で古くから不老長寿の薬草として評価されてきました。
特に紫色のサルビアの花言葉には尊敬の意味も含まれているので、目上の方に送ると喜ばれるでしょう。
長寿を意味する花3:アマランサス
アマランサスの花言葉は「不老不死」「不滅」「粘り強い精神」です。
アマランサスは南米産のヒユ科の植物で、「しぼまない」「しおれない」というギリシア語が語源とされています。
花言葉は、色づいた葉の寿命がとても長いことが由来とされています。
栄養価がとても高く、実はスーパーフードとしても有名です。
ミネラルと食物繊維がたくさん含まれていて、精白米に比べると、カルシウム約30倍、鉄分約50倍、繊維質を約8倍含むと言われています。
老化防止効果のメチオニンなども含まれています。
アマランサスは世界保健機構(WHO)に「未来の食物」と評価され、万能食品として注目されています。
日本には江戸時代に観賞用として伝わりました。
長寿を意味する花4:アロエ
アロエの花言葉は「元気」「健康」です。
アロエは「医者いらず」という別名があるくらい、万能薬として知られています。
紀元前1500年ころから、生薬として使われていました。
キダチアロエは民間薬草として使われ、アロエ・ベラは食用とされるなど、人々の生活に根づいてきました。
赤、黄、オレンジのキレイな花を咲かせます。
厚の葉を裂くとゼリー状の葉肉が現れ、これを火傷や皮膚トラブルのところに貼ったり、塗ったりするとよいとされています。
また、アロエの葉肉にはビタミンやミネラルといった美容成分が多く含まれています。
その他にも、便秘解消や整腸作用があるとされています。
アロエの花言葉は、こういった生来のイメージに基づいたものと考えられます。
長寿を意味する花5:センニチコウ
センニチコウの花言葉は「変わらぬ愛情」「不老長寿」「永遠の命」「不滅」です。
センニチコウは日本名で千日紅と呼ばれています。
鑑賞できるのはつぼみの部分で、色は白、赤、紫などです。
花が千日もつという訳ではなく、ドライフラワーにしても鮮やかな色が残ることが、千日紅の由来とされています。
また百日紅(サルスベリ)よりも更に長く花がもつから、という説もあります。
中国では漢方薬として、気管支系の病気などにも使われています。
そして花から作った紅茶は、美白効果など美容に良いと言われています。
長寿を意味する花6:イワヒバ
イワヒバの花言葉は「長寿」「負けない心」「稔り」です。
イワヒバは、江戸時代から栽培されてきたシダ植物です。
200種類以上の品種を持ちます。
肥料をそれほど必要とせず新緑や紅葉が楽しめることから、盆栽として愛好家の中でも人気があります。
また乾燥に強いことから、ロックガーデンでも使用されています。
乾燥している岩場に生息しており、日光や水が少ない環境でも葉を内側に巻き込むことで、新芽を守ります。
この性質が「負けない心」「稔り」の由来になっています。
「長寿」は、長期の乾燥に耐えるタフさや、一度芽を出したら長く生き続けるところから来ています。
別名「万歳」「長生草」「復活草」と呼ばれるほどの生命力の高さが特徴です。
長寿を意味する花7:万年青(おもと)
万年青の花言葉は、「長命」「長寿」「崇高な精神」です。
おもとは「万年青」の漢字の通り、1年中緑が色あせないことから不老長寿のシンボルとして有名です。
日本では長寿や健康の縁起ものとして愛され、今では1000以上の品種が交配されました。
その歴史は古く、徳川家康が江戸城に入城する際に万年青を献上され、大変喜んだとされています。
そして床の間に飾ったというエピソードが残されています。
また久能山照東照宮にも、万年青が木彫りされています。
その後、江戸時代は400年も続いて繁栄したことから、今でも縁起のよい植物として根強い人気を持っています。
万年青は暑さ寒さにも強く、順応性の高さをもっています。
そして緑を絶えず茂らせているので、庭に植えるとその家は万年繁栄すると言われています。
長寿を意味する花8:ミリオンバンブー
ミリオンバンブーの花言葉は、「長寿」「開運」「幸運」「幸福」です。
ミリオンバンブーは、節から上向きの葉が多く生えてくることから、中国では開運竹と呼ばれています。
見た目は竹に見えますが、実はドラセナの仲間です。
「ドラセナ・サンデアリーナ」の葉をとり、茎だけにしたものをミリオンバンブーとしています。
サンデアリーナの仲間には、竹のように節があります。
そこが竹に似ているため、古くから縁起ものとされている竹に見せかけているのです。
しばらくすると葉が生えてきますが、細長い葉を上へ生やすので、風水でもよいとされています。
中国ではお祝い事や、人生の健康にかかわるシーンにおいて竹のように長生きができますように、という意味合いからよく贈り物として使われています。
長寿を意味する花9:りんどう
りんどうの花言葉は、「勝利」「正義」です。
敬老の日にりんどうの花がよく選ばれます。
それは「病に打ち勝つ」「健康と長寿を願う」という祈りが込められています。
りんどうは古くから漢方薬として、使われてきました。
竜胆(りゅうたん)竜胆草と呼ばれていて、胃腸の消炎作用や解熱効果があります。
りんどうは、青紫と白の上品な色合いの花で、特におめでたいと言われています。
まず紫色は、飛鳥時代に聖徳太子が制定した冠位十二階で紫が最も位の高い色とされ、今でも尊敬する人へ送る色として使われています。
白寿という種類のりんどうは、特にめでたい花と言われています。
その訳は、99歳の長寿のお祝いの「白寿」と同じ名前だからです。
百から一を引くと白になる、という意味合いで、長寿や健康を祝うとてもめでたい意味を持っています。
1長寿を意味する花10:松
松の花言葉は「不老長寿」「永遠の若さ」です。
松は松科の常緑針葉樹で、古くから日本の野山に自生しています。
松竹梅で有名な松は、まっすぐ上に向かって伸びる形から、縁起ものの代表として日本人に広く認識されています。
お正月の門松や、日本画でもよく描かれ、庭木や盆栽としても人気があります。
また中国では、松は寒さに強いので「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」の一つと言われ、文人画にも多く使われています。
冬でも枯れずに変わらない緑を保つ松は、長寿や家運の繁栄を象徴しています。
松は中国では昔、不老長寿の仙人食として伝えられていました。
松の実は栄養価が高く、抵抗力を高めると言われています。
そのため修行者たちの滋養強壮食品として、使われていました。
花言葉で「長寿」を意味する花を贈ろう
長寿に関する花言葉を10種ご紹介しました。
どの時代でも家族の元気と健康を願う気持ちは同じです。
長寿の花言葉を持つ植物は、タフな性質や、漢方やハーブとして人々の健康に役立つところから由来しています。
長寿のお祝いや敬老の日などのフラワープレゼントには、上記で紹介した花や植物を贈ると喜ばれます。
その際花言葉の意味を手紙に添えたり、説明してあげると、より気持ちが伝わるかもしれませんね。