花言葉というと恋愛や結婚にまつわるイメージが強いですが、仲間や友情を意味する花言葉も、実はけっこう多いんですよ。
友人との楽しいおしゃべりや、変わらぬ友情を意味する花や植物を知っておくと、友達へのお祝いや贈り物のときにも役立ちます。
長く続く友情を思わせる花言葉を集めました。
仲間を意味する花1.朝顔
夏の朝に花を咲かせ、夕方にはしぼんでしまう朝顔は、なじみ深い花ですね。
日本には奈良時代には伝わっていたので、かなり長い間、日本でも愛されてきた花のひとつです。
でも、原産地は中央から熱帯アメリカということなので、驚きますね。
朝顔の花言葉には、愛情や友情をうたったものが多いです。
「偉大な友情」「結束」を意味する花言葉を持っています。
とりわけ白い朝顔には、「固い絆」という意味があります。
支柱にくるくると蔓をからませて伸びていく朝顔のイメージから、なかなか離れることのない関係を連想させたのでしょう。
強い結びつきをイメージさせる花言葉を生み出しました。
ただ、朝に咲いても夕方にはしぼむという花の特徴から、「儚い恋」といった花言葉も持っています。
恋のイメージで使うときには、ちょっと注意が必要ですね。
仲間を意味する花2.ルピナス
縦型にならんで咲く花が愛らしいルピナスの花言葉は、「多くの仲間」です。
見た目からしても、たくさんの仲間を持っているイメージがありますね。
見た目がかわいいルピナスですが、もともと強靭な生命力を持っていて、乾燥した気候や荒れた土地でもよく育ちます。
ピンクや紫のかわいい花が上向きに並んで咲くので、とても賑やかで明るいイメージがあります。
日本の藤に似た花にも見えるので、親しみやすいですね。
向きが上向きなので、サカサフジといった名称でよばれることもあります。
ルピナスは気持ちを幸せにして、想像力を高めるといったことが信じられていたので、かつてヨーロッパでは食用にされていたこともあるんです。
「いつも幸せ」といった意味の花言葉もあるので、見ているだけで元気になれそうなイメージですね。
仲間を意味する花3.コデマリ
コデマリも、小さなたくさんの花が無数にあつまった植物です。
花の名前は、その外見が小さな鞠のように見えることに由来します。
白い小さな花が鞠状になっていて、さらに列を作るように並んで咲くので、とても華やかに見えます。
春にふさわしい可憐さや上品さで、ながらく日本でも愛されてきた花です。
庭園などによく植えられていますよね。
コデマリには「上品」「優雅」といった花言葉もありますが、「友情」を意味することもあります。
小さな花であっても寄り添って、たくさん集まっているコデマリの様子を思い浮かべると、大勢の仲間や友情を連想するのが分かりますね。
また華やかなイメージと清らかな色のおかげで、いつまでも変わらない美しい関係をイメージできますね。
仲間を意味する花4.ニオイヒバ
ニオイヒバは、もともと北アメリカ原産のヒノキ科の植物です。
触ったときにほんのりと甘やかな香りがするため、ニオイヒバの名前がつきました。
日本では明治時代からよく栽培されており、街路樹や公園などに植えられています。
耐寒性が強く育てやすいことから、園芸用に大変適している植物です。
ニオヒヒバは、葉のほうがなじみ深いかもしれませんが、4月から5月に白色や淡い紅色の花を咲かせるんですよ。
ニオイヒバの花言葉には「固い友情」「真の友情」があります。
本当に大事な友人や、つき合いが長い人同士にふさわしい花言葉ですね。
ニオイヒバの花言葉が似合う関係になるには、かなりの年月が必要ですね。
でもこの相手にはふさわしい、という方がいるなら、素晴らしい褒め言葉になるでしょう。
仲間を意味する花5.黄色いバラ
バラには品種や色がとても多く、それぞれにイメージが変わります。
また花の色や本数によっても、花言葉の意味がかなり変わってきます。
黄色いバラには、「嫉妬」という意味があることを知っている人もいるでしょう。
でも実は、友情に関わる花言葉も持っています。
黄色いバラには「友情」や「献身」といった意味があります。
自分の利益のためではなく、友人のために尽くす、といったイメージがあるんですね。
黄色と近い色で、オレンジ色のバラもありますよね。
オレンジのバラには「絆」「信頼」といった意味があるので、花言葉そのものも相性がよさそうですよね。
バラには愛や美しさ、結婚などを意味するイメージの花言葉が多いのは有名です。
ただ、友人とのつながりや信頼関係を示す意味を持つ花言葉もあるんですよ。
バラという花が持つイメージの広さには驚きますね。
バラを贈る機会があれば、花言葉の意味やイメージをよく考えて、選ぶ必要がありますね。
仲間を意味する花6.ミモザアカシア
たくさんの黄色い花をたっぷりと咲かせて楽しませてくれるミモザアカシアも、友情にまつわる花言葉を持っています。
ミモザアカシアには「友情」「思いやり」といった花言葉があります。
友達との関係を祝うにもピッタリのイメージです。
心が温かくなるような花言葉と、ビジュアルを持っている花なんですね。
近年、春の花として人気になり、店頭で切花としてもよく見かけるようになっています。
たくさんのふわふわした黄色い花が可愛らしく、庭木としても親しまれています。
見ているだけでふわふわ、幸せな気分になれそうですね。
春にふさわしく明るい、軽やかなイメージが人気になっています。
友人や相手への思いやりや誠意を示す花としても、その色や可憐さがよく似合っていますね。
7.百日草(ジニア)
大変長い間にわたって花が咲くことから百日草と言われ、親しまれてきた花です。
大変に丈夫で栽培しやすいため、アレンジメントやブーケなどにも人気です。
赤、ピンクやオレンジなど、多彩で鮮やかな色から、ブラジルではカーニバルに欠かせない花として人気ですよ。
実際には100日以上咲くこともあるのですが、長く花を咲かせてくれることが、花言葉にも影響を与えています。
長い時間が経つにつれて、過去のことを振り返ると、遠い日の友人との関係を思い出す、という説から「遠く離れた友を思う」「別れた友への思い」といった意味があります。
友達はいつでもそばにいるとは限りませんよね。
なんらかの事情で遠く離れて住むようになることも多いものです。
そのうち、疎遠になることもあるでしょう。
百日草はかつての友人との古い思い出を偲び、かつての友情に思いを馳せるという、センチメンタルな感情のこもった花言葉を持っています。
仲間を意味する花8.ライラック
白や紫の上品な色合いで人気のライラックにも、友情を示す花言葉があります。
たくさんの花が房状になって咲き、甘い香りを持つ花ですね。
優雅な色と可憐な花の形で、大変人気のある花です。
色に関わりなくライラックに共通する花言葉には、「友情」「謙虚」といった花言葉があります。
友人や親しい人に感謝や友情を伝えるのに、適した花言葉ですね。
ただ、色によって別の花言葉も持っています。
紫のライラックの花言葉には「初恋」「恋の芽ばえ」といった意味があります。
また白いライラックには「若さ」「無邪気」といった花言葉があるんです。
紫は恋愛の意味合いが強いですね。
また白いライラックは、年下の若い方にふさわしい花言葉です。
ライラックは通常、4枚の花びらですが、まれに5枚の花びらになっていることがあります。
ハッピーライラックと言われているので、ライラックを見かけたらちょっと注意してみるといいですね。
花言葉で「仲間」を意味する花を贈ろう
仲間や友情も、豊かな人生の大事な要素のひとつですよね。
花言葉にも、友情や絆、仲間にまつわる言葉が多くあります。
だれかに花や植物を贈るとき、相手の方のイメージやシーンにマッチした花言葉を持っている植物を選べるといいですね。
より豊かな関係を築くためにも、花言葉のもつ美しさを活かしていきましょう。