11月の誕生石シトリンの特徴
もう1つの11月の誕生石であるシトリンとは、黄色からオレンジ色まで、黄系の色をした水晶のことです。
水晶は無色透明のものはクォーツ、紫のものはアメジストと呼ばれ、シトリンはその兄弟ともいえます。
シトリンの特徴である黄色は、放射線の影響によって、クォーツの構造が変化したり、アメジストに含まれる鉄分が地熱によって変化して表れた色とされています。
ブラジルやインドなど、アメジストの産地で見つけられますが、その数はとても少なく貴重です。
そのため、実は、現在アクセサリーなどに使用されているシトリンは、クォーツやアメジストを加工したものがほとんどです。
とても珍しい天然のシトリンは、高級宝飾のルースや原石のままの置物としてのみ流通しています。
ただし、加工されたシトリンも、天然のシトリンと同じ原理で処理されているため、決して模造品ではありません。
スペインのアランスコット島で初めて見つかった天然シトリンは、ヘレニズム時代からアクセサリーとして利用されました。
トパーズによく似ているということから、19世紀の中世ヨーロッパで爆発的な人気となりました。
名前の由来は、フランス語でレモンを意味するシトロン、その色からイメージされたものと言われています。