4.五行の説く3つの関係
五行思想では、互いに影響を与え合う関係が、3種類あります。
「相生」「相剋」「比和」の3つです。
「相生(そうじょう)」とは、互いに相性が良い関係のこと。
「木は火を生じ、火は土を生じ」と言われており、木と火、火と土は、相性が良好です。
木は燃えて火を生みます。
火が燃えることで灰が出来、土が生まれます。
「木→火→土→金→水→木」という流れは、良好な関係で、永遠の循環を作るのです。
「相性が良い」という言葉は、ここから生まれたと言われています。
「相剋(そうこく)」とは、相性が良くない関係のことです。
「木は土に勝ち、土は水に勝ち」と言うように、木と土、土と水の関係は良くありません。
相性が良くない関係ですが、気を静める陰の関係とも言われています。
マイナスイメージの強い「相剋」は、五行思想では必要なものと考えられているのです。
「比和(ひわ)」とは、ますます運が強くなる関係のこと。
木と木、火と火のように、一緒になることで、今まで以上に強い力や結果を出すことができる関係です。
但し、良いことばかりではなく、悪いことも強くなる場合があります。