束縛を意味する花1.ジシバリ
ジシバリはキク科の多年草で、春から初夏に黄色い花を咲かせます。
タンポポに似ていますが、花や葉の形から区別することができます。
日本全国に分布しており、公園や道端、ときにはアスファルトやコンクリートの隙間など、至る所に生息しています。
茎を切られても、一部が残って入ればそこからまた伸びてきます。
一般的には雑草として迷惑がられる存在です。
強い繁殖力を持つジシバリは、節から根を出しながらどんどん広がっていき、地面を這って覆い尽くしてしまうことがあります。
その様子が、まるで地面を縛っているように見えることから、ジシバリ(地縛り)という名前が付きました。
別名「イワ二ガナ」と呼ばれていますが、これは岩だらけの場所に生息する苦い汁を出す植物という意味だと言われています。
ジシバリの花は可愛らしいですが、どこでも生きていける逞しさを持った花です。
そんなジシバリの花言葉は「束縛」です。
ジシバリの最大の特徴である、地面を縛るように増えていく様子から付けられたものです。
束縛はネガティブなイメージがある言葉ですが、掴んだら離さないジシバリの逞しさは見習いたいものがあります。