別れを意味する花7:シオン
シオン(紫苑)は日本人には昔から親しみのある植物でその歴史は平安時代から続いています。
シオン(紫苑)の花言葉は「遠方にある人を思う」「君を忘れない」「さよなら」「追憶」といった別れを意味するものです。
別れは別れでも悲しみが強い別れではなくどこか前向きで潔さ清々しさすら感じます。
その理由は平安時代の説話集「今昔物語」を紐解けばよく分かるでしょう。
今昔物語には父を亡くした兄弟の物語があり父親の墓の前に兄弟が揃いシオンの花を植える様子が描かれています。
毎日墓参りを続けた兄弟に感心した鬼は兄弟に未来を予知する力を授け幸せになったという結末です。
このストーリーにシオンが度々登場することから、シオンの花言葉は前向きな気持ちで相手と別れるというイメージの言葉が並んでいるのです。