3.ターコイズの歴史
ターコイズは古代から世界各地で神聖な扱いをされてきました。
ペルシャで約6,000年前から採掘され、エジプトの初期の古墳やインカ帝国の財宝の中にもこの石の装飾品が多く見つかったことから、水晶やラピスラズリと並んで古くから人々と繋がりがある石です。
なぜ、ターコイズはそのように良い扱いをされてきたのでしょうか?それは、ターコイズが持つ構造に理由があります。
もともと、ターコイズは地下水に溶けている成分が集合して形成されているため、その結晶内には水分が含まれています。
その水分が、採掘される際に蒸発してしまい、小さな隙間が形成されます。
その形成された隙間に、人々の手の油などが入り込み、色味を変えることが、古代の人々の目を惹きつけたのではないかといわれています。