3.オパールの歴史
古代ローマ時代から、オパールはとても人気だったそうです。
ただ、人気があったとされるのは、遊色効果のあるプレシャスオパールの方で、遊色効果を持つオパールでした。
やはり、角度によって輝き方が変わって見える、プレシャスオパールが人気だったのですね。
ちなみに、日本語の登録名である和名は「蛋白石」と呼ばれていて、とてもキレイなオパールの名前にしては、少々地味ですね。
これは、プレシャスオパールではなく、遊色効果を持たないコモンオパールのことを指しているからです。
このように、世界中大きく分けて2種類のオパールが出回ってしまったため、呼び方も様々です。
ギリシャ語では、目という意味であったり、サンスクリット語では宝石を意味するなど、それぞれコモン、プレシャスのことを指しているということがわかります。
中世ヨーロッパ時代になると、貴婦人達の間で、身に着けると幸せになれるというジンクスから爆発的な人気が出たといわれています。
ただし、悲しいことに1829年に発売された「AnneofGeierstein」という小説の中で、オパールは不幸の化身だと書かれてしまったことで、不幸の象徴という今までのオパールの概念を覆すようなイメージを持たれてしまいました。
ただし、そのようなイメージも少しづつ払拭され、今では幸運の石として、王道の地位を築き上げました。