花言葉には人々に元気を与え、応援するものもあります。
今回は花言葉で「勇気」を意味する花をご紹介します。
新しいことに挑戦する人、新しい環境に進む人、そんな人達の背中をそっと押してあげることができるかもしれません。
1.タイムの花言葉は「勇気」
タイムはシソ科の常緑性低木で、春から夏にかけて白や紫、ピンク色の小さな花を咲かせます。
北半球に広く分布しており、古くから人々の生活に利用されてきました。
ジャコウのような香りがあるため、日本では「立麝香草(たちじゃこうそう)」とも呼ばれています。
肉料理、魚料理の臭み消しやハーブティーに利用される他、殺菌作用があるため消毒や防腐剤としても用いられます。
品種も多く、香りの特徴からレモンタイムやキャラウェイタイムなどがあります。
タイムの花言葉は「勇気」です。
古代ギリシャで、タイムの香りは「心の傷を癒して勇気を鼓舞する」と信じられていたことに由来します。
その他に「強さ」「活発」といった花言葉が付けられています。
タイムはグラウンドカバーに利用されるほど強くたくましいことから、このような花言葉が付けられたそうです。
タイムは人々に勇気を与える香りと花言葉を持っています。
中世ヨーロッパでは、女性が戦士にタイムを贈ったと言われています。
元気がない人へ応援の意味を込めて贈ってみると喜ばれるかもしれません。
2.アキレアの花言葉は「勇敢」
アキレアはキク科の多年草で、5〜9月に開花期を迎えます。
葉の形が鋸の歯に似ていることから、日本では「ノコギリソウ」と呼ばれます。
花色はピンクや赤、黄色、オレンジなどがありますが、自生している種では白が多くみられます。
小さな花が集まって咲く姿は可憐で美しく、切り花としても楽しめます。
アキレアの最大の特徴は、止血剤や鎮痛剤、解熱剤として利用されていることです。
そのため別名を「止血草」や「血の草」、「兵士の傷薬」と呼ばれます。
治癒効果は人だけでなく、コンパニオンプランツとして周囲の植物を病気や害虫から守ってくれます。
アキレアの花言葉は「勇敢」です。
アキレアという名は、ギリシャ神話の英雄「アキレス」がアキレアを使って兵士の傷を治したという伝説にちなんで付けられました。
そのため勇敢な戦士らしい花言葉が付けられており、他にも「戦い」というものもあります。
アキレアの花言葉には、その癒し効果から「治療」や「慰める」というものもあります。
傷つきながらも頑張っている人へ贈ってあげたい言葉ですね。
3.ポプラの花言葉は「勇気」
ポプラはヤナギ科の樹木で、4〜6月頃に白や黄色の花を咲かせます。
北半球原産の樹で、日本では北海道のポプラ並木が有名です。
ポプラは並木として街路や公園に植えられることが多い樹です。
成長のスピードが早く、非常に背丈の高い樹で樹高が40メートルを超えることもあります。
春に小さな花を咲かせ、花が終わると大量の綿毛を付けます。
ポプラの花言葉は「勇気」で、ギリシャ神話に登場する英雄ヘラクレスに由来しています。
古代ギリシャでは、ポプラはヘラクレスの樹と呼ばれていました。
これは巨人を倒したヘラクレスが、勝利を祝い、ポプラで冠を作ったためです。
また、ヘラクレスがポプラの毒消し効果を発見したからとも言われています。
英雄ヘラクレスにちなんだ花言葉は他にもあり、「度胸」というものもあります。
男性に贈ると喜ばれる言葉ですね。
ポプラは大木ですので贈り物には向きませんが、ポプラの木材を使った家具などをプレゼントするのもよいかもしれません。
4.ボリジの花言葉は「勇気」
ボリジはムラサキ科の一年草で、初夏に小さな星型の花を下向きに咲かせます。
南ヨーロッパ原産で、古くからハーブとして親しまれてきました。
葉はキュウリのような風味があり、食用としてサラダの具材としても使われます。
生薬としても利用され、強壮や鎮静効果があるとされています。
和名では「ルリジサ」と呼ばれています。
「ルリ」は花が瑠璃色であること、「ジサ」はレタスを意味しており、食用であることに由来します。
花が星の形をしていることからスターフラワーとも呼ばれます。
花弁の色は鮮やかな青色が有名で、昔の画家たちが聖母マリアの青い服を描くためにボリジの花を使用したことから「マドンナブルー」とも呼ばれます。
実は、ボリジの花色は土の酸度によって変化し、土壌によってはピンク色にもなります。
ボリジの花言葉は「勇気」です。
ボリジの花には人を奮起させる効果があるとされ、ヨーロッパでは出征前の戦士が花を浮かべたワインを飲んだと言われています。
アドレナリンを分泌させる効果もあり、気分が高揚するそうです。
お疲れ気味の人にボリジのサラダをプレゼントしてみても良いかもしれません。
花言葉だけでなく実際の効果も期待できますよ。
5.ニンニクの花言葉は「勇気と力」
ニンニクはスタミナ料理に欠かせない香味野菜で、5,000年以上前から食べられていたとされます。
夏バテ対策に食べる人も多いのではないでしょうか。
一般的に食用にされているのは、鱗茎と呼ばれる土の中で育つ部分です。
ニンニクはとう(花茎)の先端に、たくさんの小さな花を葱坊主のように球状に咲かせます。
正確には「総苞(そうほう)」と呼ばれる花状のもので、植物学上の花ではありませんが、ポンポンと可愛らしい姿をしています。
ニンニクの栽培においては、鱗茎を肥大させるために花は摘み取ってしまいます。
植物は花を咲かせる時に膨大なエネルギーを使ってしまうため、栄養を鱗茎に集中させるには咲く前に摘み取る必要があります。
そのため、ニンニクの花はとても珍しく生産者でも目にすることが少ないそうです。
そんなニンニクの花言葉は「勇気と力」です。
説明するまでもなく、ニンニクが滋養強壮に効果があることに由来しています。
食べると力が出てきて、元気になりますよね。
ニンニクの花は中々手に入らないため、プレゼントするのは難しそうです。
その場合は、野菜としてのニンニクを贈っても良いかもしれません。
6.オークの花言葉は「勇敢」
オークはブナ科コナラ属の総称で、北半球に広く分布しています。
樹高は25メートルほどにもなり、寿命も長いことからヨーロッパでは聖なる樹とされ信仰の対象とされてきました。
200種類以上の異なる種類が存在し、落葉樹であるナラや常緑樹であるカシもオークに含まれます。
果実はドングリと呼ばれ、親しまれてきました。
オークとはラテン語で「美しい樹」という意味をあらわします。
丈夫で加工しやすい性質のため、高級木材としてフローリングや家具、ウイスキーの樽などに利用されています。
オークの花言葉は「勇敢」です。
花や木、葉にも異なる花言葉が付けられており、葉は「勇気」という花言葉を持っています。
花言葉の由来は不明ですが、オークはギリシャ神話では全知全能の神ゼウスに捧げられた樹とされています。
このような伝説から付けられたと考えられます。
見事に葉の生い茂った樹を見ていると、元気が湧いてきます。
家の床材や家具に使用することで、そのエネルギーを感じることができるかもしれません。
オークには「おもてなし」という花言葉も付けられているので、人を招くときにもふさわしい木材ですね。
花言葉で「勇気」を意味する花を知ろう
花言葉で「勇気」を意味する花をご紹介しました。
花として贈るには難しいものもありますが、ハーブや食品、家具として楽しめるものもあります。
形にこだわらずに贈ってみると喜ばれますよ。