カレンダーなどの隅に小さく書いてある、大安や仏滅、赤口等々。
その中に友引(ともびき)とあるのをご存知でしょうか?
普段は気になませんが、お葬式の時やお祝いの時には気になるもの。
なにか大きな買い物をしたときなどには必ずお店の方にカレンダーを見せられて、「いつがよろしいですか?大安ですと少し先になりますが…」なんて言われたこともあるのではないでしょうか?
友引とはどんな日で、何をしてはいけないのか。
友引という言葉を知っている方でも、この日にして良い事と悪い事はご存じない方も多いはず。
そこで今回、友引とはどういった日でして良い事と悪い事を解説します。
1.友引とは
友引は暦注項目の六曜の一つです。。
暦注とは、その日の吉凶を記載する項目のことで、六曜とは先勝(せんしょう)、友引(ともびき)、先負(さきまけ)、仏滅(ぶつめつ)、大安(たいあん)、赤口(しゃっこう)のことを指します。
カレンダーにもよく小さくすみのほうに書いてありますね。
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口、この順番通りに一日ごとに巡ってきます。
ということは、一か月にだいたい4回から5回は六曜のどれか一つが巡ってくることになります。
友引も同様に一か月に4~5回のペースでまわってきます。
六曜には一つ一つ意味があり、ここでは友引について考えていこうと思います。
友引は先勝と先負の間にあり、本来は「何事も勝負がつかない日」とされています。
そして一日の中では昼間は凶です。
しかし朝と晩は吉とされています。
そして日本人の考え方で、お葬式をこの日に行うと「友を引く」=「友も死の国へ連れて行く」こととなり、友引に葬儀を行うことを嫌います。
2.友引にして良い事
大安はいい日だというのは何となく知っていてわかります。
しかし友引はどうなのでしょうか?
特に結婚式の日がこの日だと、どうなのかが気になります。
友引は大安の次に、いい日とされています。
お祝いなど良いことを行う日では吉とされ、とても良い日です。
ただ昼は凶です。
昼を避ければ朝と晩は吉とされているので、結婚式をこの日に行うカップルも多いそうです。
友引は友を引くと書くので、なんだかまだ結婚していないお友達にもいい幸運を運んでくれそうな日です。
結婚式以外でもお祝い事ではよいイメージがあるので、とてもいい日となります。
お祝いを渡す日がこの日でもいいですね。
しかし一つ気になることがあります。
一日の中で昼は凶とありましたが、昼とはいったい何時のことを指すのでしょうか?
結論としては、ここではの昼とは午前11時から午後1時のことを指すとされます。
一日の中でたったこの2時間を避けるだけでいいんですね。
3.友引にして悪い事
では、上記の通りいいイメージの友引の日に、してはいけないことなんてなさそうに思います。
しかしお葬式はこの日にすることは嫌われています。
その理由として、「友を引く」が他人をも死に導くとされているからです。
これは日本独特の考え方のようですが、字のごとく友を引っ張っていくイメージからお葬式はこの日にはしません。
お葬式だけでなくこの日に仏事を行うことはしません。
もし友引にお通夜や告別式にあたったとしても日を延ばします。
そしてこの日は火葬場の休業日とするところが多いそうです。
この理由から、友引の次の日に火葬場の予約を取ろうとしても、取れないこともしばしばあります。
そしてもう一つ。
車を購入されたことがある方は納車の日を決めないといけません。
お店の方から聞かれて、納車の日も大安がいいけど、すぐに使いたいし…なんてことがあったはず。
そして友引は大安の次に良い日なので、友引の日に納車しようという方もいるはずです。
しかし友引は字のごとく、「友を轢いて」しまう…のようなイメージがあります。
もしこのことが気になる方は、やめたほうが良いでしょう。
基本的に友引に納車をすることはダメという決まりなんてありません。
気持ちの持ちようですが、気になる方には昼間は避けて、朝か晩でしたら吉ですので時間を考えると良いでしょう。
友引の日にやっていいことと悪いことを知ろう
友引は六曜の一つで、毎日変わっていくこともわかりました。
そして友引の日は昼(午前11時から午後1時)を除くと、良い日だということもわかりました。
しかし注意しないといけないのが、この日にはお葬式を行わないこと。
年配者の方は特に、六曜を気にされる方が多いので気を付けたいところです。
毎日巡ってくる六曜にはいい日と、悪い日が分けられています。
しかしあまり気にしすぎると、生活しにくくなりますので、ある程度の知識と自分の経験や考えで行動できたらいいですね。
周りの人からのアドバイスを聞くことも重要です。
六曜の一つである友引、これでとっさに何かあっても大丈夫です。