1.本来の意味の仏滅
「仏滅」は、この六曜の中で大凶日を意味します。
仏滅は、現在の解釈では何事もうまくいかない最凶日とされ、お祝い事をさけたりします。
また、仏滅に病気にかかると長く患うと信じられています。
しかし、細かくいうと本来の意味は違います。
では本来の意味を見ていきましょう。
他の六曜の読み方は複数あるのに対して、仏滅は「ぶつめつ」としか読まれません。
もとは「虚亡」「空亡」と呼ばれていましたが、ここからすべてが虚しい(空しい)という解釈が生まれ、これを「物滅」と呼ぶようになりました。
これは「物事がいったん滅び、新たな物事が始まる」という考え方に転じ、物事を始めるケースに限れば「大安」よりも望ましい日だと考えることもあります。
なお、この「物滅」が、偶然にも旧暦ではお釈迦様が亡くなった日とされる2月15日になることから「仏も滅するような悪い日」という意味合いが生まれ、「仏(佛)」の字があてられるようになりました。
つまり、本来は仏教とは関係のない日だったのです。