「トイレには神様がいる」という言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるかと思います。
風水においても、トイレは重要な役割を果たしている場所であるとされています。
今回はそんなトイレの色に関する風水についてご紹介します。
1.北側・北東側にあるトイレの色について
中国の思想である五行説では東西南北とそれらの間に一つずつ方位を足した、いわゆる八方にそれぞれ意味があるとしています。
トイレの位置関係においてもそれらは当てはまるようで、推奨される色もその位置関係によって変わってくるとされています。
では、各セクションにつき2つずつで見ていきましょう。
まず、家の中心から見て北側にあるトイレは水の気があるとされ、特に体を冷やす作用がが強く働き、健康面において悪影響を及ぼすと言われています。
そんな冷たい気を払うためにも、暖色、つまりオレンジやピンク、白などの暖かさを感じる色を積極的に取り入れていくのが望ましいとされています。
使用するトイレマットも厚めにし、体があまり冷えないようにしておくのも良いでしょう。
そして北東にあるトイレには土の気があるとされていますが、新しい気を取り込む始まりの方角とされております。
この方位はまたの名を「鬼門」と言い、ここの管理が杜撰であると瞬く間に運気が急落してしまう恐れがあるとされております。
そのため、白などの邪気を払う力が強い色で統一し、悪い気などが入って来れないようにすることが極めて重要であるとされています。
勿論、掃除も怠らないようにし、キレイなトイレ環境を保っていくことも肝要となってくるでしょう。
2.東側・南東側にあるトイレの色について
東の方角は木の気を持つとされ、気分などの爽快さを左右する方位であるとされています。
ここではよりリラックスができるように緑のような自然の色、それから青や水色などの瑞々しさを感じる色を取り入れるのがベターであるといえます。
ただ、一方で黄色や薄暗い色はあまり良くないとされております。
また、新鮮な空気を取り込むことも吉とされているため、換気にも気を配るようにすることをオススメします。
そして南東側にあるトイレの場合、東と同じく木の気を持つとされ自然界の空気を取り込むことが望ましいとされます。
薄暗い色はだめなどという点で共通する部分が少しありますが、色という観点から見るとオレンジなどの活力を感じる暖かい色を選ぶと良いでしょう。
加えて、芳香剤などを使ってトイレ内に良い気を保つことも効果があるとされています。
3.南側・南西側にあるトイレの色について
南は火の気を持つとされ、悪い気を焼き払ってくれる方角であるとされています。
特にトイレなどの邪気が溜まりやすい場において火の気はとても重要な働きを持っているとも言えるでしょう。
火の気は木の気を吸ってさらに強力になるとされているので、緑や黄緑などの自然色を取り入れるのが最も好ましいとされています。
ただし、黒や灰色などは火の気を弱める作用があるとされているので避けるべきかと思います。
そして南西側にあるトイレに関しては土の気があるとされていますが、一方で「裏鬼門」と呼ばれる方角であると言われており、安定や安心感をつかさどるとされています。
ここをおろそかにするとたちまち家族円満の気が滞り、破綻の方へと導かれてしまうと言われております。
そこで、色合いとしてはベージュやアイボリーといった無難な色で落ち着きを持たせることが必要になってきます。
内装もゆったりできる空間にアレンジしておくのも良いでしょう。
4.西・北西側にあるトイレの色について
西・北西は金の気を持つ方角とされ、大黒柱の出世などといった仕事運や金運をつかさどる方角であるとされております。
特に北西は金の気が強いとされていますが、黄色や白などといったキラキラと明るい色を使うことによって、そうした金運・仕事運を向上させることができます。
内装もゴージャスに仕立てておくとより強い効果が期待できるはずです。
しかしながら、ここで注意しておきたいのが黒などの暗い色や炎をイメージさせる赤色です。
暗い色は水の気を呼び、欝々とした空気を充満させてしまうため折角金運や仕事運を向上させる方角であるにも関わらずその効力を失ってしまいます。
そして赤色は火の気が強い色なので、金、つまり「金属」を溶かしてだめにしてしまいます。
金の気が強い方角で赤色を取り入れてしまうとこれまた効果が薄くなってしまいます。
色の選択には十分気を払い、上品な空間を作り出していくことが求められているといえるでしょう。
風水から最高のトイレの色を見つけよう
風水的にふさわしいトイレの色といっても方角によって異なります。
トイレなどの水回りはきちんと定期的に管理をしていくことが重要なのは勿論ですが、色にも気を配り木の力を最大限に活かしていくことも風水においては極めて肝要です。
以上のことを熟慮し、トイレからよい気を取り込んでいきましょう。