よく「大安吉日」という言葉を聞きますよね。
しかし、カレンダーには大安しか書かれていません。
大安吉日とはどのような日なのでしょうか。
そこで、今回は大安吉日および大安についてご紹介します。
2.大安と大安吉日の違いはほぼない
「大安」と言えば、「大安吉日」なんて言葉もよく聞きます。
でも「大安」はカレンダーに載っていても、「大安吉日」というのは載っていません。
では「大安」と「大安吉日」はどう違うのでしょうか。
これもちょっと気になることです。
実は「吉日」というのは、単に「ラッキーな日」という意味です。
「大安」が縁起のいい日なので、くっつけて「大安吉日」と呼ばれるようになりました。
つまり、「大安」も「大安吉日」も同じものを指します。
意味合いとしても同じと思って間違いありません。
2.大安とは何をやってもうまくいく日
では大安吉日とほぼ同じ意味の「大安」とはどういうものなのでしょうか。
「大安」というのは暦、つまりカレンダーに書かれている注意事項の様なものと考えていただければ大丈夫です。
「大安」の他にも、「仏滅」「友引」など6種類あり、これらを「六曜(ろくよう)」と言います。
現在は月曜・火曜…という曜日が使われていますが、これと似たようなものだと思うとわかりやすいかもしれません。
ちなみに月曜・火曜…のことは「七曜」と呼ばれます。
7日周期の曜日と同じように、6日周期でローテーションするのが六曜です。
1ヶ月は約30日ですから、だいたい月に5回は大吉がやってくるわけですね。
そして、六曜には吉兆、つまり運勢のいい日・悪い日という意味がつけられています。
その中でも「大安」はなにをやってもうまくいくという日です。
ちなみに、六曜の歴史は古く、鎌倉時代に中国から伝来したと言われています。
でも実は明治時代に六曜は禁止されていたため、ここまで一般的になったのは戦後になってからです。
今ではカレンダーに書かれていることが多い六曜なので、大昔からの風習なのかと思われがちです。
しかし一般庶民が六曜を気にするようになったのは、意外と最近のことなんです。
3.大安吉日の日にやっていいこと
では大安吉日というのは具体的にどんな日なのでしょうか。
大安吉日および大安というのは、なにをやってもうまくいく超ラッキーな日です。
その中でも、特におめでたい結婚式は大安にやるとよいと言われます。
新郎新婦の門出を祝うのに大安は最適。
だから結婚式場も大安吉日の日は大忙しです。
また、引っ越し・家の新築・新しい事業のスタート・旅行もこの日がよいとされています。
これらのことからわかるように、「なにかを始める」のに大安はベストとされてきたのです。
今なら新しい自動車を買ったりとか、好きな人に告白するのも大吉が良いでしょう。
しかも大安は1日中ラッキーが続く日とされているので、朝でも昼でも夜でもなにかを始めるには最適な日です。
迷信といえばそれまでですが、現在でも政治の世界では内閣の組閣も大吉の日を選んで行われたりもします。
日本の社会に深く根付いている習慣なのは確かです。
そんな、なにかを始める門出の日に選ばれるのが大安です。
4・大安吉日の日にやってはいけないこと
では逆に、大安吉日にやってはいけないことはあるのでしょうか。
よく「友引の日にお葬式をしてはいけない」ということを耳にすると思います。
これと同じように大安にもやってはいけないことがあるのではないかと心配されるかもしれません。
例えば、「縁起のいい日だから、お葬式やお通夜は大安にはやってはいけないのでは」と思う人も多いはず。
でも大安というのは本来はなにをやってもいい日なので、葬儀を行うのも特に問題はないとされています。
それでもお年寄りの方などは気にされるかもしれないので、人間関係のあつれきを避ける意味では他の日を選んだほうが無難かもしれません。
また、お葬式は仏式でされる方が多いと思いますが、仏教では「日によって吉兆を選ばない」という宗派もあります(浄土真宗など)。
そのため大安にお葬式をしてもお寺としては特に問題はないということです。
もちろん、お葬式以外の儀式も大安にやってはいけないということはありませんのでご安心を。
むしろちょっと嫌な事こそ、大安に始めたほうがうまくいくかもしれません。
大安吉日の意味や考え方を知ろう
六曜の世界では、大安吉日はなにをやるにも、なにをはじめるにもベストなラッキーデイです。
だから気が進まないことがあったら、縁起のいい大安を選んで始めてみるのも良いでしょう。
現代では六曜を気にする人は減っていますが、縁起を担ぐということをポジティブな意味でとらえてみてはいかがでしょうか。
大吉は迷いがちなあなたの背中を押してくれる日です。