カレンダーには日付の他にも、「大安」や「仏滅」などが載っているものがありますよね。
でも、大安と仏滅くらいなら分かるけれど、中には意味が分からないものや、読み方もあやふやなものがあったりしませんか?
そこでここでは選日のひとつ、一粒万倍日についてご紹介します。
1.一粒万倍日とは
一粒万倍日の読み方は(いちりゅうまんばいび)、または(いちりゅうまんばいにち)、あるいは単に「万倍」と呼ぶこともあります。
一粒万倍は「選日」の中のひとつになります。
「撰日」と書く場合もあり、また「雑中」(ざっちゅう)と呼ぶこともあります。
そのほとんどは十干十二支(じっかんじゅうにし)の組み合わせによって、その日の吉凶を占うものです。
雑誌などで占星術を見かけた事はありませんか?例えば甲子、丙寅、戊辰…など。
これが十干十二支です。
十二支と十干(甲乙丙丁など)を組み合わせています。
そして、「一粒万倍日」は一粒の籾が万倍にも実る稲穂になるという意味です。
一粒万倍日に何かを始めると大きな実りがありますよ、という事です。
例えば、新しいお店をオープンする時や、仕事はじめ、種まき、お金を引き出す場合にも一粒万倍日が良いとされています。
けれど、他人からお金やモノを借りる場合には一粒万倍日は避けるべきです。
苦労が万倍になってしまうとされていますので気を付けましょう。
2.位置中万倍日は宝くじの絶好の購入日
とても縁起の良い日とされ人気の高い一粒万倍日は、日数が多く他の六曜などの暦注と重なる場合があります。
例えば六曜の大安日や選日の天赦日(てんしゃび)です。
ただし、天赦日は大安日や一粒万倍日と違い日数が少ないので、必然的に他の暦注と重なる回数が少ないのです。
ですがその分、希少価値が上がるとも言えます。
特に一粒万倍日と天赦日が重なっている日は貴重であり、レアである分ご利益もアップするように感じる人も少なくないようですね。
以前は一般的に大安くらいしか知られていませんでしたが、今は一粒万倍日や他の縁起の良い暦注が認知されています。
特に縁起の良い一粒万倍日と天赦日が重なっている日に的を絞って宝くじを購入する人もいます。
また、一粒万倍日に新しいお財布を購入する事も良いとされています。
もしもプレゼントでお財布をいただく事があったら一粒万倍日におろすと金運が上がる可能性が高くなるかもしれません。
さらに新しい口座を開設するのにも、一粒万倍日は適しています。
機会がありましたら一度お試しになってはいかがでしょう。
3.一粒万倍日は種まき・結婚、入籍にもオススメ
一粒の籾が万倍の稲穂になるという事から、一粒万倍日には種まきすると大きな実りがあるとされています。
なので、趣味で家庭菜園をされている方や、農家の方も一粒万倍日に種をまく事があります。
自然条件に出来具合いが左右される農家では、単に験を担ぐことだけではなく、豊作を祈願する想いがあるのかもしれませんね。
そして一粒万倍日は結婚式や入籍をするのにも「吉」とされています。
一粒の籾が万倍の稲穂になるように他人同士が家族になり子を成し、その子供が大人になりまた新たな家族をつくっていく事を願ってなのかもしれません。
また、一粒万倍日と大安日や天赦日など他の良い日とを合わせると、さらに縁起が良いとされます。
ただし一粒万倍日であっても「仏滅」や「不成就日」と重なってしまうのなら、その日の結婚式・入籍は控えましょう。
婚姻届けの提出ならともかく、縁起の良い暦の日に合わせて結婚式を挙げるのは難しいかもしれませんが、式場との予定が折り合うのなら「一粒万倍日」がオススメです。
4.一粒万倍日にしてはいけない事
一粒万倍日は一粒の籾が万倍もの稲穂になるという事を示し、小さな元手で大きな利益を得る意味を持つ吉日です。
そんな一粒万倍日ですが、事によると不利益が万倍になるともされています。
宝くじを買ったり、新しい口座を開設するのには吉日である一粒万倍日ですが、実はクレジットカードを契約するのには良い日、とは言えません。
またクレジットカードの使用やショッピングも避けたほうが良いようです。
一粒万倍日に人から金銭やモノを借りると苦労が万倍になってしまうとされていますので、クレジットカードの契約や使用も同様になるのでしょう。
急ぎでないのなら日を改めたほうが良いかもしれませんね。
ショッピングも弾みがついて、あれもこれもと衝動買いしてしまう恐れがあります。
一粒万倍日の買い物は気を付けましょう。
不必要なモノを買ってしまったり、無理な買い物をしないよう、小さなお財布に変えたり工夫をすると良いかもしれません。
そして一粒万倍日には、家や鍵の引き渡しも縁起が悪いようです。
引き渡しは「精算」の意味合いが強い事が一粒万倍日ではマイナスになります。
一粒万倍日にやっていいことと悪いことを知ろう
一粒万倍日について解説しました。
特別なイベントなどがあると縁起を担ぎたい気持ちになりますよね。
特別な日が楽しみにであればあるほど、せっかくだからと吉日に予定を合わせたくなるかもしれません。
けれど、あまり吉日に固執し過ぎず、どうぞゆとりのある心で良き日をお迎えください。