ヘミシンクとは
ヘミシンクは「癒しの音楽」として古くから支持されています。
その言葉自体は聞いたことはあっても、その意味まで詳しく知っている方は多くないかもしれません。
ヘミシンクとは元々放送業界で活躍されていたロバートモンロー(1915-1995)が提唱した音響技術の事です。
彼はその昔、眠りについていた際に自身が横たわっているのを上から見たという体験(彼は後々この体験を「体外離脱体験」と呼んでいます)をしました。
精神科医や内科医に相談しましたが誰も取り合ってくれず、自分でこの謎を究明しなければと思った彼は「モンロー研究所」という研究所を立ち上げ、生涯この研究に身を捧げたのです。
研究を重ねるにつれ、モンロー研究所では音の周波こそが精神世界への鍵になるという事を発見するに至りました。
人間の身体には両耳で同時に、微妙に周波数の異なる音を聴く事によって、右脳と左脳が同時に活動し聴いている二つの異なる音を無意識的に同調させてしまうという機能が備わっています。
これを「両耳性うなり」と呼びます。
モンロー研究所ではこの「二つの異なる周波数をもつ音」をバイノラルビットと呼びました。
例えば、右側で430Hz、左側で420Hzの周波数の音を聴くとしましょう。
430Hz-420Hz=10Hzとなりますから「うなり」の周波数は10Hzとなります。
さて、脳波には様々な種類があり、これらの脳波にはそれぞれ周波数が決められています。
β波(15~20Hz)は覚醒状態。
α波(8~12Hz)はリラックス状態。
θ波(4~8Hz)は睡眠集中瞑想状態。
δ波(1~4Hz)は睡眠無意識状態。
例では「うなり」は10Hzと計算出来ましたから、これはリラックス状態にあるα波の波長と同じだという事になります。
つまりこの周波数のバイノラルビットを聴く事により、自然と聴く人の脳をリラックス状態へと導いてくれるのです。
このようにヘミシンクではバイノラルビットを調整することで、自らが望んでいる状態へと誘導することの出来る、という効果が期待出来るのです。