マントラとは
マントラとは瞑想の内の一つで、古代インド時代から唱えられてきたもので、直訳をすれば「文字」や「言葉」という意味です。
仏に対する賛歌や祈りを表したものであり、唱え続けることによって精神を高めて真実の言葉を表現することが「マントラ」と言えます。
日本では「真言」とも呼ばれていて呪文的な面もあります。
マントラは無数の種類があり、言葉自体に意味のあるものと意味の無いものがあります。
またマントラ自体に言霊が宿っており、唱えるときには原語のサンスクリット語でなければその効果はありません。
ですので、マントラを唱える時は翻訳された日本語ではなく原語のサンスクリット語で唱えると、言葉自体に宿っている霊力や功徳の力を発揮することができます。
マントラの種類
マントラの種類は無数にあると言われており、効果もマントラの数だけあります。
あなたの目的に合ったマントラを選ぶことが大事ですが、代表的な種類ではどのようなものがあるのかご紹介します。
神々を賛美するマントラ
恋を成就させるマントラ
(クリシュナマントラなど)「クリシュナ」とは「愛の神様」として知られており、世界を維持する神の化身です。
クリシュナが笛を吹くと、どんな女性でもクリシュナに恋をしてしまうという逸話を持った恋愛の神様です。
「クリシュナマントラ」を唱えると恋が成就しやすくなります。
宇宙に調和をもたらすマントラ
(ガヤトリーマントラなど)「ガヤトリーマントラ」とは別名「許しのマントラ」とも呼ばれており、それを唱えることによって贖罪だけではなく、全ての願いを叶える力があると呼ばれる世界で一番有名なマントラです。
富と美容をもたらすマントラ
(ラクシュミーマントラなど)「ラクシュミー」とはインドの女神で美しさと幸運と富をもたらす女神です。
ラクシュミーマントラを唱えると富の反映をもたらし、精神的にも物質的にも満たされた生活がもたらされると言われています。
贖罪をし心を清めるマントラ
強い精神力を育てるマントラ
(ガネーシャマントラなど)「ガネーシャ」とはゾウの頭を持つ、日本でも見かける機会が多い神様の1人です。
インドでゾウは神様の使いとして知られており、ガネーシャには繁栄を呼び込み知恵と力をもたらしてくれると言われています。
ガネーシャマントラを唱えると、潜在意識にコンタクトされ「自分の悩みの一番奥深く」に気付けることが出来て成長がすることが出来ます。
また何か新しい仕事や学びを始める時にこのマントラを唱えることによって、その目的の前に現れるあらゆる障害が無くなり、努力をして成功をする可能性が高くなると言われています。
癒やし効果をもたらすマントラ
(シャンティマントラなど)「シャンティマントラ」とは唱えた人に癒やしをもたらしてくれるマントラで「ガヤトリーマントラ」と同じく人気のマントラになっています。
効果はオーラの正常化や精神的な安定をもたらし、運命を好転させる力があります。
こちらのマントラもガントリーマントラと同じく記事の後半で詳しく解説します。
このように数々の種類があり、効果もマントラによって違います。
あなたが求めている効果を持っているマントラを選ぶことが大切です。
マントラの効果
マントラにはこの様に無数に種類がありますが、マントラ自体にはどんな効果があるのか説明します。
マントラはヨガの教室などで唱えられれることも多く、歌のようなメロディがあるのが特徴です。
原語のサンスクリット語で正しい発音で唱える必要があり、また長期間唱え続けることで効果があります。
実際にマントラはどういった効果があるのでしょうか?
一般的にマントラには下記の様な効果があると言われています。
・霊性を上げる
・生命力を回復させる
・能力を開発する
・運命が好転する
・自然治癒力の向上
・願望が現実化される
・潜在意識に良い影響を与える
・恐れや不安感などの恐怖を抑える
・ネガティブ思考からポジティブ思考に変わる
・頭がサッパリとして冴えた状態になりクリエイティブになれる
心願成就などにも効果があると言われており、夢や目標を持っている方にもオススメです。
ガヤトリーマントラとは
「ガヤトリーマントラ」とはインドの聖者「サイババ」によって広められた世界でいちばん有名なマントラです。
ガヤトリーマントラはヒンドゥー教の無数に存在するマントラの中でも特に神聖なマントラとされており、サイババが広めた「奇跡のマントラ」として知られております。
サイババがこの秘蔵のマントラを広めたことでヒンドゥー教徒から多くの批判を浴びたほどのマントラです。
ガヤトリーマントラの効果は、唱える人の波動を高めて悟りへと導き、唱えた人の周りにもいい影響を及ぼすと言われているマントラです。
「ガヤトリー」の意味はガヤトリー女神の三女神が一体化した存在を表しています。
ガヤトリーの三女神とはそれぞれ「サラスバティ、ラクシュミー、カーリー」の事です。
三女神はそれぞれ役割があるので紹介していきます。
まずサラスバティは「学問や芸術、コミュニケーション」を司り青色の波動を持っている女神です。
次にラクシュミーは「お金や豊かさや、芳醇」を司り黄色の波動を持った女神です。
最後のカーリーは「戦いや競争、勝利」を司り赤色の波動を持った女神です。
ガヤトリーマントラは「許しのマントラ」「贖罪のマントラ」とも呼ばれており、唱えることで罪が許されるとされるマントラです。
その効果はとても多くエネルギーの浄化や、精神面の癒やしやストレス解消などの効果もあり唱えるだけで夢が叶う万能のマントラです。
唱える場合には「正確な発音」と「正確な韻律」で発声する必要があります。
ガヤトリーマントラの正しい発音などを知りたい時はサイババが唱えたガヤトリーマントラの動画がありますのでそちらをチェックすると正しいガヤトリーマントラを聞くことが出来ます。
またガヤトリーマントラは「聞くだけでも効果がある」と言われており、BGMとして使用している人も多いです。
人にはチャクラと呼ばれるエネルギーを溜め込む場所があります。
ガヤトリーマントラはそのチャクラを悪いチャクラから良いチャクラに変える効果があります。
チャクラは体の中心に7つ存在しており、頭部や胸部に中枢があります。
そこは気が出入りする場所でもあり、チャクラが好転すれば良い気を取り入れることが出来て精神の安定などにも効果があります。
またガヤトリーマントラは「脳を向上させる」という効果もあります。
脳には「松果体(しょうかかたい)」と呼ばれる、直感力や判断力を司っている場所があるのですが、ガヤトリーマントラを正しい発音と韻律で唱えることによって、その場所に働きかけて機能が向上して脳にも良い影響を及ぼすようになります。
これだけの効果があるのが世界でも一番有名なマントラとなった理由です。
シャンティマントラとは
シャンティマントラとは「癒やし」を中心に効果のあるマントラです。
「シャンティ」とは「心の平安、平和、休息、平穏、至福」などの意味があります。
シャンティは3回唱える事が基本になっており、その理由は1回目は自分自身の平和を祈り、2回めで自分の周りの人々の平和を祈り、最後の3回目で世界中の人々の平和や環境を祈るためです。
シャンティマントラを唱えると癒やしや心身の回復効果があります。
具体的にはオーラの正常化や、心身の正常化、精神の安定化、感情を安定させて思考のブロックを開放させる効果があります。