1.水仙の花言葉は、「自己愛」「うぬぼれ」
水仙全体が持っている花言葉は「自己愛」「うぬぼれ」です。
上品で控えめなイメージのある水仙の花言葉が「自己愛」と「うぬぼれ」だなんて、少しびっくりしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は水仙の学名は「ナルキッソス」と言います。
これは現在でもつかわれている「ナルシシズム」や「ナルシスト」の語源だとも言われています。
ナルシストというのは、自己愛主義者のことを指します。
もともとナルキッソスというのは、ギリシャ神話に登場する美しい少年の名前でした。
ナルキッソスはとても美しい少年でしたが、冷たい心を持っていました。
ある日、エーコーという名前の森の妖精が、ナルキッソスに恋をしました。
しかし、ナルキッソスはエーコーの気持ちを考えず、些細なことでエーコーを侮辱し見捨てたのでした。
エーコーはショックのあまり、姿がなくなってしまいます。
そして声だけの存在となってしまったエーコーは、木霊になったのです。
これを見ていた神ネメシスは、罰としてナルキッソスに呪いをかけました。
それはナルキッソスが自分だけした愛せなくなってしまうという呪いだったのです。
ネメシスから呼び寄せられたナルキッソスは、そのまま泉の方へ歩いていきます。
そして水を飲もうと泉に近づきます。
すると泉の水面にとても美しい少年が映っていたのです。
それはもちろんナルキッソス本人だったのですが、呪いをかけられたナルキッソスは水面に映った自分の姿に恋をしてしまったのです。
そのまま泉から離れる事が出来なくなってしまったナルキッソスは、やせ細って死んでしまいます。
他にも水面に映った自分にキスをしようとして、誤って泉に落ち水死してしまったという説もあります。
ナルキッソスが死んだあと、泉のほとりにはひとつの美しい花が咲いたそうです。
それが、私たちがよく知っている水仙だったのです。
そういった由来により水仙には「自己愛」「うぬぼれ」という花言葉があります。