1.ポピー全体の花言葉は「平穏」「いたわり」など
まずは、ポピーの花言葉のいわれを勉強しましょう。
ポピーには催眠作用がある、というのは有名な話です。
現代の日本では、その効果が悪用されないよう、ケシの栽培や所持は禁止されています。
しかし昔は、ぐずる赤ちゃんをよく眠らせるために作ったおかゆにポピー(ケシ)の汁を入れていたそうです。
ラテン語で「おかゆ」を意味する「papa」が、ポピーの属名「Papaver」になりました。
それゆえ、花言葉も「平穏」や「なぐさめ」など、医薬的効果に因んだものが見受けられます。
ポピーは、相手をいたわりたいとき、励ましたいときにぴったりの花言葉を持っているのです。
さらにもう一つ。
ポピーの花言葉のいわれを知るための、ギリシャ神話が現代に伝わっています。
最愛の娘・ペルセポネーが行方不明になり心を病んでしまった女神・デメテル。
豊穣を司っていたデメテルがふさぎ込むと、大地は荒廃し、植物の育たない土地が広がりました。
眠りの神であるヒュプノスは、ポピーを贈り物にし、デメテルを癒そうとします。
デメテルはポピーの効果で久しぶりに安眠し、荒れ果てていた大地は命を吹き返したそうです。
ポピーの花言葉である「いたわり」や「眠り」の力は、新たな活力を生み出すパワーでもあります。
元気になってほしい人や、新たなステップへ踏み出そうとする人にぴったりの花言葉ですね。